対談 木村マネージャーX高橋さん

 

 

2021年6月22日にBillboard Live TOKYOで無観客で開催された、加山
さんの復帰後初&デビュー60周年記念の1夜限りのスペシャルライブの
様子がスカパーの「フジテレビTWO」で放送されました。

その中から今回は、木村マネージャーと高橋さん(ライブ制作)の対談
の内容を紹介します。

(番組で2回に分けて放送されたものをまとめて掲載します。)

 
 対談 木村マネージャーX高橋さん その1

高橋)キングオールスターズを始めようと思ったきっかけは何だったっけ?

木村)自分が20歳の時に、加山さんに初めて付いて。勉強するために、いろいろ
曲を聴いていたんですよ。その時に「ブーメランベイビー」を聴いた時に、
めちゃくちゃカッコ良いなあと思ったんで、加山さんに”この曲、めちゃ
くちゃカッコ良いですけど、これ誰の曲でしたっけ?”って話したら、
”馬鹿、俺だよ!?”って言われて。そこから、加山さんは、当時こう
いう曲を歌っていた人なんだなあと。何年か付いているうちに、こういう
楽曲を世の中にもう一度ちゃんと出せないかなあと思ったんですよ。僕ら
世代が加山さんに興味があるかというと、そうでもないし。こういう事を
やっていたということはすごく尊敬に値すると思ったんで。自分もちょっ
と失礼ながら、加山さんの名前を出さずに、こういった楽曲をリリース
することができないか?ということを関係者と話していたんですよ。閃い
たんですよ。ロックフェスに加山さんが出て、「ブーメランベイビー」
とか「スウィーテストオブオール」にどういう反応が来るのか?それで
始めたんです。それで最初にARABAKIに話をして。それで高橋さんを紹介
してもらった。

高橋)いきなりARABAKIのプロデューサーから、”加山雄三さん、出ます。一緒
にやるコンサ−トバンドを作ってほしい。”と。おこでミュージシャンを
選ばないといけない。2パターン考えて。その1は、アクの強いやつ、
その2は、ソツの無いやつ。ある種、安心感のあるやつを提案したら、
アクの強いのを選んできた。各メンバーは自分のバンドの中で、ポリシー
持ってやってたりとか、かなり確立してるバンドミュージシャンなので。
前後の説明を言わずに、”加山雄三さんでバンドやるんだけど、やって
くれませんか?”と。いろいろ話して行く中で最終的には、”面白そうだ
ね、やってみよう”となった。最初のARABAKIに出てメンバーに関しては、
ネガティブな反応が一人も無かった。

木村)加山雄三にして爆音バンド、そういうのをやったらどうなるんだろう?
と。それって頭の中で描いたものであって。一番最初のリハーサルの時が、
自分はビビッてて。それぞれに、それぞれの名前を持った人たちが集まっ
てるわけで。でも、一番最初、音をドンと出した時に、中で地響きがし
てて。もしかして、これはやってしまったかもしれない!?って思ったん
です。加山さんがリハーサルに入っていって、こんなんじゃ出来ないって
言われたら、どう処理しよう?と思って。実は僕、怖くてスタジオの中、
入らなかったんです。ずっと外で待ってて。加山さんがスタジオから出て
きて、第一声が”おい、俺はこういうことがやりたかったんだよ!?”っ
て。瞳を輝かせながら言ったので、あっ、良かった、と。

高橋)加山さん、入ってきて、「シーシーライダー」の出だしの音が、ドンと
鳴った瞬間に、後ろ振り向いて、すごい良いニヤっとしたのを、覚えてる。
多分嬉しかったのかなあと。

 
 対談 木村マネージャーX高橋さん その2

木村)キングオールスターズは「恋は紅いバラ」というアルバムからの楽曲が
多いんです。年配の人たちは、曲を聴けば、加山さんの曲だとわかるん
ですけど、若い人たちは、新曲だと思って聴いているから。そういう
ことの違いを見せたくて。それが面白いかなあと思ったんです。

高橋)「ブーメランベイビー」や「アイフィールソーファイン」も60年代です
もんね?メンバーも言ってたけど、洋楽って、かなりカッコ良く聴こえる。

木村)あの時、一番喜んでたのは、そういうミュージシャンが”通用しますよ”
って、加山さんに言ったことがすごく嬉しかったみたいで。すごく喜んで
たんですけど。まさか加山雄三がここまでギター弾いて、こんなロックン
ロールなんだと。お客さんが瞳を丸くしてたじゃないですか!?最後に
「サライ」と言った瞬間に(お客さん)全員がガクっとしたんですよ。
で、ものすごい盛り上がりで、入場制限がかかったりしてましたもんね。
そういう思い出の中でのエピソードがあって。最初に出たARABAKIの帰り
の電車で、加山さんに初めて、”ありがとな”って、急に言われたんです
よ。10年以上付いてた中で、”ありがとう”って言われたの初めてで。
”俺さあ、70(歳)超えて、正直、自分は、音楽については百戦錬磨だと
思ってた。だけど、まったく世代もジャンルも違う場所に押し出された
時に、全然上手くできなくて。すごく無力を感じた。無力を感じたと同時
に、まだ、もっと上手くやりたいとか、自分にまだ余白があるんだと思え
た。ということを気づかせてくれてありがとな”って言われて。こういう
バンドを作って良かったと思ったんです。

高橋)arabaki以降、割とあちこちのフェスからお誘いいただいて。メンバーの
意識も最初、加山さんとバックバンドみたいだったかもしれないけど。
やっていくうちに、どんどん気持ちが入ってきて。

木村)最初は、みんな手探りみたいにやってましたけど。

高橋)冗談半分、本気半分で、”うちのヴォ−カリストです”っていう意識が
すごいあったんで。加山さんも各メンバーに対してリスペクトを持って
やってるから、バンドとしてのグルーブが出来てきて。

木村)リスペクトがあってこそ成り立ったバンドだし。

高橋)お互いにリスペクトしあってるよね。

 

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 対談 木村マネージャーX高橋さん

 

 

 復帰後初ライブ

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2021年8月12日新設
2025年9月5日更新