iから始まるストーリー(BAYFM 3月7日)

歌手の西田あいさんが、ご自身のラジオ番組「iから始まるストーリー」の中で、
加山さんのトリビュートアルバム「RESPECT KAYAMA YUZO」(約21分間)の
特集を組んでくださって、楽曲の感想や、加山さんと歌番組で一緒に出演した
時のエピソードを話してくれました。

その内容を音源で紹介します。

「iから始まるストーリー」は、日曜日の28時〜23時50分まで放送されてます。
次週も「RESPECT KAYAMA YUZO」の特集が放送されるようです。

 
 iから始まるストーリー その1

♪夜空の星 by忌野清志郎(「RESPECT KAYAMA YUZO」より)

〇トークその1「夜空の星」について

西田)西田あいの「iから始まるストーリー」。特集しているのは2017年にリリース
   された、「RESPECT KAYAMA YUZO」。お送りしたのは、忌野清志郎さんが
   カバーされた1曲で、「夜空の星」でした。加山雄三さんの、イメージとして
   1番最初に飛び込んでくるのが「君といつまでも」の方、多いのかな、と思い
   ますが、その「君といつまでも」のB面に収録されているのがこの「夜空の星」
   ですね。
   加山雄三さん生誕80歳の記念企画第2弾として作られたのが、このアルバム
   「RESPECT KAYAMA YUZO」。様々なアーティストが、手がけてきた加山雄三
   さんのカバーの音源を集めたものとなっております。で、今日、皆さんに
   お聴きいただいた清志郎さんの歌声ですが、1999年シングル「キューティー
   ユー」のカップリングとして、「夜空の星」のこのカバーを収録されているん
   ですね。清郎さんファンの方、当時、もうバリバリ聞いてたよっていう方は、
   知ってるっていう感じだと思いますが、さっきも私、言いましたけど、やっぱり
   A面の「君といつまでも」の印象だったり。そっちをカバーする人が多い中で、
   清志郎さんは「夜空の星」の方がお気に入りで、ライブなどでも度々この曲を
   歌っていたということなんですけど、なんかほっとするエレキサウンドみたい
   な。なんか、加山雄三さんの楽曲といえば、ご自身でもね。エレキをこう弾き
   ながら歌われるっていう姿が印象的ですけど、あの当時の、あのサウンドって
   いうのを清志郎さんもしっかり、リスペクトが故のなんていうのかな。カバー
   の中にも、ほぼ原曲と変わらないぐらいのアレンジをされていて、そこからも
   ね、いかにリスペクトをされているかっていうのが感じられるなと。原曲に
   実に忠実な、アレンジになっているんだけど、でも、歌声っていうか、そこに
   存在してるのが清志郎さんだから、完全に清志郎ワールドには、なってるんだ
   っけどみたいな。だけどだけどみたいな感じで、音楽ファンとしても聴いて
   いて、楽しい1曲になってるなって思いながら、私は聴いていました。
   皆さんは、どんなふうに感じましたかね。これね。絶対ね、「夜空の星」は
   特に、このアレンジにしたくなる気持ちって、ミュージシャンの心理的に分かる
   気がするの。これはバンドサウンドとして、成立させたい曲だよなってすごくね。
   プレイヤーとして楽しいと思うんですよ。この曲やっていて、楽しい曲って。
   バラードの中にも、やりがいのある、やっていて、楽しい曲っていうのはあるん
   ですけど、やっぱ「君といつまでも」と「夜空の星」だったら、自分がバンド
   のプレイヤーだとして、どっちがやるの楽しいかって言ったら、多分「夜空の
   星」って、私も言うだろうなっていうぐらい、このGS的な感じ、グループサウ
   ンズ的な感じというか。あの当時、日本でいうと、ザ・ベンチャーズとかがね。
   ロックな感じ、このエレキのサウンドな感じ、そこにかける歌謡曲の日本の歌声
   渚ゆうこさんとか、いらっしゃいましたけど、そういう歌声と相まって、こう
   日本の歌謡界を席捲してるみたいな。そういうバックグラウンドもあったから

   こそ、演奏して楽しい気持ちっていうのもね。多分、清志郎さんがライブでこの
   曲をやっていたっていうのは、なんか理由として、1個あるのかなって。歌って
   ても楽しい、演奏してても楽しいで。やっぱりこの曲を歌うなら絶対このサウ
   ンドは生かしたい。エレキでグゥイングゥインやる、あのフレーズは絶対残して
   おきたいっていうのは、なんかすごくわかるなと思いながら、聞いていました

 トークその2 加山さんの歌について

西田)私。テレビ番組でNHKの歌番組生放送だったかな、加山雄三さんと1,2回
   ご一緒させていただいて、舞台袖から楽屋まで加山雄三さんが帰られるのを、
   もう動線上、ここなら絶対通るよなっていう場所に立って、もう待ちましたもん。
   お写真撮っていただきた、過ぎて。だって、もう、いつ会えるかわからないし、
   普段なかなかね。ご一緒する機会のない超スーパーレジェンド的な方なので、
   もうこの機会を逃したら一生後悔するかもと思って、あんまり先輩方とご一緒
   しても、やっぱ同業者っていうのもあったりするし、写真撮ってくださいって。
   あまりミーハーにならないんですけど、加山雄三さんだけ、やっぱ、こう待ち
   構えて、”は〜加山雄三さんだ”みたいな感じで、お写真撮ってもらったこと
   あるんですけど。そのご一緒した時に、この「夜空の星」を歌われてたんです
   よ。で、生バンドで生歌唱、生放送で、ご自身もエレキを引きながら歌われる
   んですけど。1番びっくりしたのが、もうその頃すでに多分80歳は超えられてた

    んです。多分、この80歳記念の時期で稼働が多かったんですよ。メディアに
   出る機会が多くて、だからこその出演だったと思うんですけど、歌番組に。

 でんでんの知ったかぶり

加山さんと西田あいさんが、一緒に出演された場組は、2018年7月のNHKの
「うたコン」でした。西田さんは、サインをもらった時の様子&写真をSNS
に掲載されてました。

上の「でんでんの知ったかぶり」をクリックすると記事が見れます。

西田)1番びっくりしたのが、その80歳を超えているっていう年齢で、私のおじい
   ちゃんとか、もう亡くなってましたけど、それでも80半ばぐらいで亡くなっ
   てて。自分のおじいちゃんと重ねた時に、加山雄三さんがもう若すぎて、
   普段喋ってる、”どうも加山雄三です”っていう、あの感じとそのまま♪僕の
   〜、っていう。その一言目の”僕の”が、喋り声、そのまんま過ぎて。こう
   いうことなんだなって、なんかトレーニングとか発生練習とか、なんか歌い
   ます、みたいなことじゃなくて。「生きてます」って、いうことが加山雄三
   さんであって、加山雄三さんであることが、もうこの声そのものっていうこと
   で、歌うとかって、いうアクションじゃないんだなっていう。喋る加山雄三と
   して、そこにいるみたいなことで成立してる人なんだ。すげえ!って。袖で
   見ながら感じたぐらい、歌ってるとかじゃないの、もう息してるっていう
   ぐらいな感じで、ギター弾いて、歌われるんですよ。これは初めての感覚
   でした。ほんとにいろんなアーティストの方、いろんな方いらっしゃいます
   けど、加山雄三さんは、すごくそこがね。びっくりした。なんか、ああ、私、
   まあ、自分とね比べるのは、ほんとおこがましすぎますけど。私、歌ってん
   なっていう。私スイッチ入れてんなっていう感じが、まだまだ、ひよっこ
   だなっていうのをね。
比べるのも、ほんとおしいですけど、そんな風に感じ
   た。そこにそのまま存在するっていうだけで、加山雄三になってるっていう。
   私、同じことしか言ってないけど、それぐらいすごかったの。

   ほんとにそう思って加山雄三さんの歌声も聞いてもらえたりすると、どの曲もね。
   そのままですよ。ほんとに乗っかってないっていうか、1個乗っかったりすると
   やっぱね「歌います」みたいなモードに、やっぱ人ってなるんだけど、ほら電話
   するときもさ。「電話します」って感じで声変わるじゃないですか。人ってそんな
   感じで。「歌います」ってなると。人って普通、スイッチ入って声が変わるもん
   なんだけど、変わらない。そのまんま、いつまでも、そのままっていう感じで
   素晴らしいなと思いました。

上の「トーク その2 加山さんの歌について」をクリックすると音源(3分43秒)が
聴けます。

 
 iから始まるストーリー その2

♪君といつまでも by高橋真梨子(「RESPECT KAYAMA YUZO」より)

♪夜空を仰いで by憂歌団(「RESPECT KAYAMA YUZO」より)

〇トークその3「夜空を仰いで」by憂歌団について

西田)続けてお聴きいただいたのは、憂歌団で「夜空を仰いで」。2曲続けてお聴き
   いただいた、どちらもセリフ入りの、そんな2曲でしたが、憂歌団さんのセリフ
   の後の笑いながら、歌うところがなんか、そういうのを生かしたテイクに、
   してるところとか、いいですよね。遊び心っていうか、一発撮りで楽しそうに、
   このバンドの空気感とか、この声が、このぐらいの広さの部屋で歌ってんのかな
   とかまで、なんかちょっと見えてくる。そういう雰囲気がすごく手に取るように
   伝わってくるレコーディングの仕方だな。なんか楽しいなって聞きながらね。
   感じてました。

   こんな感じで、いろんな名曲ね、いろんな方がカバーしているわけですよ。今回
   は2017年にリリースされた「RESPECT KAYAMA YUZO」というアルバムですけど、
   実は同じく2017年の3月に加山雄三さんのオリジナルの音源をリミックスした。
   ヒップホップシーンとかのね。アーティストが、リミックスしたアルバム。
   「加山雄三の新世界」っていうのもリリースされていて。この2017年当時は私、
   こっちの方、結構よく聞いていたんですけど。よかったらね。こっちも面白い
   作品が多いので、気になる方はサブスクなどで聞いてもらえたら、と思います。
   他にもね。まだまだ加山雄三さんのこのトリビュートアルバム、「RESPECT 
   KAYAMA YUZO」の中には名曲が、隠れていますので、引き続きご紹介できたらな
   と思っております。では、また次回もお楽しみに。

 

2022年3月17日新設