レポート ALLNIGHTNIPPON GOLD 加山雄三 その3  
(ニッポン放送 8月25日22時〜24時)

加山さんがニッポン放送のラジオ番組「ALLNIGHTNIPPON GOLD」のパーソナリティーとして
出演された番組のレポートをその1〜6に分けて紹介します。

今回は、その3を紹介します。

茅ヶ崎&学生バンド

垣花)加山さん、桑田さんとのあの音源、すごいっすねえ!

良く残ってたなあって思うけど。

垣花)残しますよ!歴史的な瞬間ですよ。

そうだよなあ。彼が出てくれたのは夢のようだったよ。

垣花)茅ヶ崎って本当にすごいとこですよね。加山雄三を生み、桑田佳祐を生んだという。

(茅ヶ崎は)良いところだよ。つい最近も行ってきた。コンサートやったんだよ。

垣花)盛り上がったでしょうねえ。

いっぱい、お客さんが来てさ。評判が良くて、良かった。

垣花)桑田さんが、”セリフを僕に言わせてください”って、仰って。桑田さん風に”加山さんが
   僕にとって音楽そのものです、一生お慕い申し上げます”と、やりましたけども。あの歌の
   間にセリフを入れるというのは、プレスリーから持ってきたというのは、本当ですか?

プレスリーが(歌の)間に入れてたんだよな。プレスリーを聴いてたからさ。それで影響を受けた
んだな。編曲を聴いただけで、モーレツに良い歌に出来てる。オーケストレーションが良かった
ねえ。森岡さんがやってくれてね。それを聴いた時、”うお〜っ、すげえな!幸せだなあ”って、
言ったら。”それ、いきましょいう!?”って。それだけじゃダメだなあって思って。”幸せだ
なあ、僕は君といるときが一番幸せなんだよなあ”って、やったら。”それで決まり、入れてくだ
さい”って。

垣花)生まれた瞬間ですね。加山さんはプレスリーの影響が無ければ音楽をやってなかった?

ないですね。プレスリーのもっと前からバンドをやってたんですよ。アメリカのカントリーミュー
ジックを取り入れて。

垣花)そのバンドで、アメリカのキャンプでプレスリーを歌ったというのは本当ですか?

バンドをやってる時に、定期的にアルバイトで週に2回、6人で500円というところに出てた。その
時に何を演奏してたかは覚えてないけど。

垣花)その時のアメリカの軍人の熱狂というのは?

観客が入って、こんなに盛り上がって圧倒される力(チカラ)をもらえるわけよね。だからテン
ション上がるんだ、こっちも。相乗効果が出た。

エルヴィス・プレスリー

垣花)加山さんは憧れのプレスリーに会ってるんですよね?

そうなんですよ。どうしても会いたくなってね、ラスベガスへ行ったんですよ。カミさん連れてね。
頼んだ席がえらい近いんだよ。サービス(精神)旺盛なんですよ。手を出してきたりして。こっちは
逃げ腰だったけどさ。(バンドの)太鼓(ドラム)叩いてるやつの友達の友達が俺の友達だったん
だよ。それで、その席が取れたわけだよ。それで、終わったらさ、プレスリーに会いたいか?って
聞かれてさ。そりゃあ会いたいねって応えて。そうは言ったけど、行列が。一番後ろで待ってりゃ
良いやって。延々と、一人去り二人去りと。俺の番になって。最初に何と言おうかなと思って。本人
の顔を見た途端に、”あんたの趣味は何ですか?”って。

垣花)まさかの質問を!?

そしたら”カラテ”って言ったんだよ。”カラテ?”だから(歌の終わりに)あの仕草をするんだ。
”それが貴方の趣味なんですか?”って言ったら、”yes”って。それで彼はズルイんだよ。俺が
一生懸命質問してるのに、答える時はカミさんを見るんだよ。この野郎って思ったよ。そうして、
ウチのカミさんのおでこにチュッって、しやがった。

垣花)もしかして加山さんの奥様を気に入った?

たぶんね。

垣花)貴重な体験を。ありがとうございました。加山さん、プレスリーの好きな曲はたくさんある
   と思いますが。ここでは何をおかけしましょうか?

有名なのは「LOVE ME TENDER」だね。

垣花)加山さんは、本当はB面を良く歌っていたということですが。ここはあえて。

「LOVE ME TENDER」は皆さん知ってるから。やっぱりこれだ。

垣花)ラスベガスで行われたプレスリーのライブ音源からお届けします。エルヴィス・プレスリーで
   「LOVE ME TENDER」。

♪LOVE ME TENDER byエルヴィス・プレスリー

垣花)加山さんが思わず口ずさんでいるところを目の当たりにして幸せでした。自然に出ますね。

申し訳ないと思ったけど。

垣花)そのエルヴィスが加山さんにポロっと。コンサートツアー中は、ホテルと会場の往復だけなん
   だよなあっていうことを仰って。スターのある種の大変さというか・・・。

全部説明してくれるんだ。

垣花)エルヴィス・プレスリーは太く短い一生でしたけど、それもスターの姿の1つなんでしょうね。

彼がレコーディングしていたスタジオがあってね。そこへ行くことになって、彼が寝泊まりしていた
部屋を案内してもらったんだけど。窓から下を見たらギターの形をしたプールが、プールまでギター
の形してるんだよ。

垣花)やっぱり音楽好きだったんだとわかりますねえ。

それで、そのスタジオに行ったときに、彼のバンドに入ってたメンバー3人が集まってくれた。そこ
で仮録音をやろうってなってさ。歌えって言われてさ。あの音源、どうしたかなあ。

垣花)改めてエルヴィス・プレスリーを通して加山さんのすごさを感じましたが。(中略)
   若大将シリーズってすごいですねえ!?リバイバルブームが何回か来てますけど。まだ今なお
   ファンが多いという。

そういう映画に巡り合えたということは、最高に幸せなことだね。

垣花)あの”田沼雄一”は、ほとんど加山雄三さんのある種の・・・。

あれは良いとこだけ取って。俺は何でも優勝するなんてないよって言いたいけど。

垣花)それを含めて、みんな楽しむんですよね。また映画の中で歌う加山さんが魅力的なんですが。
   ここで1曲、お届けしたいと思います。「恋は紅いバラ」。

♪恋は紅いバラ

 

ここまでの内容を音源でお楽しみください。(時間 17分34秒)
下からどうぞ。

2023年3月28日新設