「ミュージアム」    

ここに光進丸がしばらく居たもんだから、東急不動産さんがね、ここで加山さんと一緒に、っていう話になって。
社長とこに話がきたわけね。

社長が俺のとこ来て
”あのさあ、東急がきてね、一緒になんかやりたいらしいだけどね、記念館かなんかやりたいらしい”
”あのね、記念館って死んだ人のだよ”そんな話をしてたんだけど、東急の人が会いたいということで会って、これこれこういう訳で、24億円かけて(作り)三階をどうしても記念館を作りたいと、”じゃあいいですよ、でも「記念館」という名前は、どうも死んだ人の(イメージ)という感じがするので、アメリカであるんだけど「ミュージアム」っていうのがいいんじゃないの”っていうことで、このミュージアムが生まれて、早10年が経ちました。

こう続いているのは皆さんのお陰だと思うんですよね、ほんとに。
毎年来てるっていう人がいるんだから。
今日初めて来たという人いますか?
少ないですね、そうですか、ありがとうございます。今手を上げなかったのは何回も来ている人でしょう
2回目・・・いるいる、
3回来た人・・・凄いね、
4回来た人・・・オッホッホ、
5回来た人・・・ワアー凄い!
6回来た人・・・凄いね、6回の人が凄い多いね。
どうしてこういう聞き方したかっていうと、僕はロサンゼルスで思い出があるんだけど、「スターウォーズ」っていう映画を見る前に、支配人が出てきて、いっぱい入ってるお客さんに
「初めてきたやついるか?」ってきくから俺手を上げたら、俺一人なんですよ、あれ、まずいのかなあ?なんて思ってたら、2回、3回・・・6回ぐらいになったらワーっと手が上がった。
へえ〜これ6回も見てる人がいるんだ。
人気がある映画だって事がその時にわかったんですけど、日本にきてから大ヒットしたんです。
日本でヒットする前の、出来立てのほやほやのときにロサンゼルスで観たの、凄い思い出深いんだけど、そういうリピートしてくれる人たちが大事である。

こういうのはリニューアルが必要なんです。ここはしょっちゅう中身が変わってるんですよ、皆さん(ミュージアムの)が努力してくれてるんです。

ぼくは現状維持というのは退歩を意味する。何故なら全部が進化していってるんだ。
あるいい話があって、
ある学生街にラーメン屋があって、学生がラーメンが上手いということでしょっちゅう行ってたんだ。
卒業してだいぶ経ってから、
まだラーメン屋やってるかなって行って
”いよ〜、おやじ元気そうだな”
”なに言ってるんだ”って感じで
”このラーメン旨いな、昔と全然変わってないな”って言ったら、親父は後ろ向いて”バカヤロー、昔の味とは全然違うんだ。とぶつぶつ言ってるおやじが、どれだけ旨くするかっていうことで、研究に研究を重ねて旨くなったんだけど、昔と変わらねえなという言うのがお客さんなんだと。
その言葉を凄く好きでね。

自分もいつも進化しなくちゃいけないって常にそう思うようになって。
酒も止めた、煙草もやめた、そうすれば少しでも。
いい声で歌えるようになると、だから”昔とかわんないね”って言われても、俺は今のほうが歌上手いと思ってる!(会場から拍手が起こります)

ほんとに温かい拍手、ありがとね、ギターで歌うたいたくなってきちゃった。何歌う・・・、えっとそうだな、「海 その愛」か、歌詞があるでしょ、自分のわかるとこだけでいいから歌ってください。

「海 その愛」(ギターで)

(クルーに向かって)
みんなありがとう、普段演歌しか歌わないもんな!カラオケじゃあ演歌得意だもんなあ

(声を震わせながら)そ〜うえもんちょう(宗右衛門町)ブルース!漁労長が歌う歌が上手いんだ。

トークショーとは関係ないですが、加山さんをお楽しみください。

08年04月03日新設

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