イチロー ありがとう!
   そして お疲れ様でした

2002MLB(マリナーズ)観戦記その1

2002年3月に会社を退職して、これまで時間がなくて体験出来なかった事を体験したいと思い,まず「MLBを見たい」を実現しました。

本観戦記は6月のシアトル初訪問時のMLB観戦についてのものです。
写真はスペースニードルです。

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6月25日
 当初の予定より大幅に荷物が増えて、旅行カバンを大型にしたため、自力で富山駅に行けなくなり、兄に車で駅正面まで送ってもらっての出発となりました。なんとか荷物を車両の後部の座席と壁の間に潜り込ませて「はくたか」号の座席で一息ついている内に、はや列車は「越後湯沢」駅へ、乗り換え後一路東京へと向かった次第です。
富山を当日の朝一番の飛行機で出れば、成田での集合時間に間に合わないことはないのであるが、少しでも遅れが出た場合は、間に合わなくなるので、時間には余裕を持った方がよいと考え「HOTEL TOWA 上野」で前泊しました。

6月26日
 荷物が大きく雨も降っていたので、TAXで京成上野駅へ行く。「スカイライナー」はさほど混んではおらず、旅行カバンを置く棚もあり、さすが成田行きであると感心させられる。車中、30代と思われる2人ずれの話し声がちょっと気になった。会社、他の国の話等うるさく感じてしまった。

 成田空港第一ゲートへ着くと、早速検問あり。荷物はチェックせず、パスポートの確認のみであった。北ウイングへの表示板のとおり、人の流れに乗ってエスカレーターで4階へ、指定されたカウンターにはツアーの表示はまだされていなかったため、いすに座って待つことにする。同じツアーの仲間と思われる、50代の3人連れのグループがいたので、この人たちについていくことにする。

 指定の13時を過ぎても、カウンターには表示は出ない。一体どうなっているの?3人連れの一人が状況確認に言った模様。13:15過ぎ頃から、表示はされてないが、それらしきカウンターで、もう受付が始まっているようだ。10数人が並んでいる。例の3人連れも並んでいる。カウンターは柵で仕切られており、どうやって入るのか?様子を観察することにした。ちょっと待ってから入る事に。
 柵の中へは、入り口でパスポートとツアー案内書を見せ、荷物を赤外線でチェックされて入れました。
入ったら旅行カバンの詳細チェックをしたいと言われました。どうも、写真フィルムとビデオフィルムを入れた遮蔽袋が、引っかかったようだ。中身を見てすぐOKとなったので、カウンターの列に並びました。
チェックインは、最初一人で手続きをしていたが、さすがに時間が迫ってきたようで、3人でやり始めた。あっと言う間に、自分も終わった。税関に時間が掛かるから、とすぐにゲートへ入るよう指示されたが、空腹を癒すため2階のラウンジで、サンドウィッチとコーヒーを食べた。 

               

 航空券とパスポートを見せて、あっという間に出国検査は通過、時間はまだ充分あったが、出発ゲートへ向かう。ゲートが遠く、すごく時間が掛かったように思う。
 ゲートに近ずくにつれ、乗り継ぎの乗客らしい人達等でひどく混雑してきた。一応、出発ゲートの前まで行って確認。同じツアーと思われる人達も、すでに並んでいるようだ。まだまだ、時間もありそうなので、近くのイスに座って様子を見る。東南アジア系の人が非常に多くみられる。特に中国人が多いようだ。次は、やっぱり韓国の様だ。そういえば「BE THE REDS」のTシャツの人もいたなあ。

 ノースウェストは、最初にビジネスクラスから案内があり、エコノミーも後ろの座席から案内していた。やっと自分達の座席の案内になる。まずは、航空券とパスポートのチェックがあり、次の段階で、航空券のチェックインで、やっと機内へ・・・
 自分の座席に着くと、すぐに後ろの男性より声がかかり、連れと席を替わってほしいとの依頼があり、了解して席を移動する。とまた、今度は隣の女性より、席を替わってほしいとの依頼が、これも了解し、やっと通路側に席が確定。
「自分は一人旅だし、どこでも結構ですよ」と、おおらかに対応。ちょっとの間、隣の2席が埋まらず、ひょっとすると空席?と期待を持ったが、夫婦連れの、それも子連れが来た。ちょっと不安がよぎる。

 

 わずか7時間30分程度のフライトでしたが、2回の食事がありました。中身は食べられないものは、なかったので問題なかったです。鳥肉と牛肉の、どちらかの料理を選べば、トレイを渡されます。私は、最初が牛肉で、次に鶏肉を食べました。

着陸直前、窓から景色が見えた。なんか、田舎っぽい感じがした。
無事着陸、飛行時間は意外と短く感じたが、ほとんど寝られなかった。
飛行機の中での案内で「シアトルで降りる人は、地下鉄に乗ってください」と言っていたが、意味が理解出来ず不安だった。

 シアトルでの入国審査

 飛行機から「到着」の表示に従って、2階程度をエスカレーターで降りたところで、入国審査となります。日本人は1、2番(日本人専用のようだ)の列に並び、その奥の3ケ所で、怖い審査官が待っていた。それぞれがほんとに怖く見えた。こっちは、別に何も悪いことはしていないのだが・・

 審査官の前に、日本語の通じる女性が、カードをチェックしてくれていた。自分の前の人が、そこで引っかかっていた。人相も悪そうだし、この人は仕事で来たのだろうか?まずい人の後ろについてしまったと、ちょっと後悔したが、すぐに自分の番になった。
パスポートと、入国申請書と、帰りの航空券を見せて、「仕事」か「観光」かと聞くので、「観光」と答え、ほんの1,2分で無事通過。列に並んでから3、40分掛かったのかな?思ったよりは短い時間で終わった。第一関門?通過です。

 審査を通過したところで、ちょうど席を譲った女性2人連れと一緒になったので「同じツアーの人ですよね、これからどう行くかご存知ですか」と声をかけ、一緒に荷物を取りに行った。3人とも荷物はすぐに見つかり、指示に従って前に進むと、荷物をレールの上に置くように言われ、そのまま荷物を預け、手荷物とポーチ姿で「検査所」に向かう。そこも10分程度、並んだだけで無事通過。ただ、同じツアーの人でも、とてもしつこく検査された人がいた。頭を金髪に染めた人が、厳しいチェックを受けていた。普通にしていればいいものを・・・。

 

検査所を出たところで「KINTETU ツアー」の看板を持った人がいたので、近ずくとやっぱりそうだった。3人で皆が揃うまで、壁際で待つことにした。2人連れの女性は、吉野さんと土屋さんという名前ですが、なんと土屋さんは、吉野さんの付き添いで来たとのこと。(土屋さんの方が、めっちゃかわいい娘でした)皆が揃うと、直ぐそばの入り口から地下鉄に乗り、隣の駅へ向かいます。

地下鉄の車内です

地下鉄は、無料で(なんせ一駅しかないのですから)先ほど、むしり取られた荷物は、また飛行機ごとに仕分けられており、皆でその場所まで取りに行き、揃ったところでツアーバスを呼んで、乗り込みとなりました。

 今回の案内役は「林」さんという男性でした。移動のバスの中で、ツア−の説明を受けます。眠気と疲労が襲ってきました。そんな自分に関係なく、市内観光です。シアトルの街を対岸から見られる所で、写真撮影TIMEです。       

 

 10:30頃 パイクプレイスマーケットに到着。 11:15分まで自由時間に。
ここには「スターバックス」の1号店がありましたが、小さい店でした。
他の店で、空腹を満たしてバスに戻ってきました。皆も三々五々、帰ってきましたが、林さんが時間を過ぎても来ない。11時30分を過ぎてやっと来た。

第一声が「皆さんの時計は今、何分になってますか?」どうやら、時計の電池がなくなっていたようで、少しも悪びれた様子もなく拍子抜けです。

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12時前に球場に到着。正門を右に見ながら、選手たちの似顔絵の壁をとおり、まずはマリナーズストアへ入ります。「イチローの首振り人形」等、色々なものがありますが、なんせ時差ぼけの疲労感から、頭がまったく働かず、買い物は中止しました。
 球場見学のため、ストアの二階に上がります。そこには外人(当たり前か)の見学者が、多くいました。日本人の方も多くいました。見学ツアーは、係員の掛け合いから始まりました。年老いたベテランの案内者、日本語を話す案内者もいます。
「ヤンキースと、レッドソックスの好きな人は、いますか?」との問いかけから始まり、後は何を言っていたのか判りませんでしたが、他の人の笑いに合わせて笑っていました。

 まずは、2階から内野席に座って説明を聞く。何を言っていたやら、忘れてしまいました。
 一時には、グランド見学が終了とかで、エレベータでグラウンドへ、選手たちが通るのと、同じ様に歩いていきます。グランドでは、芝生の中には入れませんでした。一塁側のダッグアウトの中はOKでした。バックネットは、規定された大きさの中で、一番小さいものだそうです。観客席から近く見える方を、優先したそうです。そして、一番前の席がシーズン席の中でも、一番高額なのだそうです。ビルゲイツさんが、その席をGETしているそうです。
非常に、綺麗なグランドという感じでした

 次にダイアモンドクラブへ、BルースとTカップの珍しい写真がありました。シーズン席のお客さんは、駐車場やダイヤモンドクラブが無料で利用できるそうです。記者会見場にも行きました。相当疲れてきておりますが、まだ続きます。
 記者席はよくファールボールが、飛び込んでくるのだそうです。ボールの痕もありました。また、記者席は、騒いではだめなのだそうです。ちょっと窮屈かな。外野にあるア・リーグの各球団の旗は、各地区の順位になっているとのこと。東地区は、このところ日替わりでヤンキースとRソックスの順位が変わっていますが、それにも合わせているとのことでした。
 ボックス席から4階、5階へ行き。やっと終了です。バスへ戻る頃A‘sの選手が球場にきました。若い選手のようで、名前がわかりませんが、ファンにサインをしていました。中にはA’sのTシャツを着た日本人もいました。ちょっとビックリでした。
14時30分頃に宿舎の「パシフィックプラザH」へ到着。

Bル−スの写真です

マリナーズは?位かな?

パシフィックプラザホテルです

8階建ての、ちょっと古めかしいホテルだが、趣もあり、日本人スタッフも多く居そうで、安心感が漂う良いホテルだ。部屋も新しくはないが、悪くない。ただ、冷蔵庫がない。「F階」にある自動販売機に、はまってしまいそうだ。ちなみにツィンの部屋でした。ここで、3泊することになるのですが、今日は球場への出発まで、余り時間に余裕がなく、一眠りすると起きられそうもないので、TVを観ながら、時間が来るのをまっていました。

 

集合時間(午後5時)の5分前に、集合場所に行ったら、もう皆さんバスに乗って待っていました。マリナーズグッズに、身を包んでいる人も居ます。ガイドの林さんが、”今日は暑いから、半袖で充分”と力説していましたので、ちょっと寒いかなと思いましたが、半袖を着て出ました。一応、長袖のブルゾンもバッグに入れていきました。
 球場へは渋滞もせずに、意外と早く着きました。林さんを先頭に、中央の入り口を目指します。中央には4,5ケ所のゲートがあり、まずバッグの中身の検査がありました。私はポーチと手提げバッグの両方とも、中をみられましたが、問題なく直ぐに球場内に入れました。今日の座席まで、林さんが案内してくれました。「さあ、後は存分にメジャーリーグを楽しんでください」と言って林さんはバスへ戻られました

セーフコ・フィールドは、どの席の人でも、球場内のほとんどの場所へ、行けるとのことで、席にじっとしていないで、球場内を見回ることも、楽しみのひとつなのだそうです。
そこで私も、グランドの近くまで降りていきました。ライト側外野席では、ボールの取り合いに一喜一憂です。イチロー選手の姿は、見当たりません。えっつ、今日は出場しないのか?一瞬、不安がよぎります。A‘sの練習に変わったので、球場内を見て回ることにしました。

練習中の佐々木選手です。

TVで、見慣れているとはいっても、やっぱり実物は良いなあ。
18時30分頃に「フィッシュアンドチップス」を買おうと、売店に行ったのですが人が多く、また、内容が把握できておらず、英語での注文にも不安があったので、買うのを諦めて席へ。

上は、試合前の始球式の様子です。日本とはちょっと違うなあ。

(ご注意)
 球場内を見て回るのも良いのですが、試合開始15分前には自分の席に必ず着席してアメリカ国歌の斉唱の時は起立して口ずさんでください。

「スターティング・ラインアップ」の発表です。が、イチロー選手は、今日は指名打者として先発出場でした。守る勇姿は、明日へお預けとなりました。また、打撃のほうも、調子がいまいちで、ヒットは出ませんでした。途中さすがに腹が減ったので、売店へ行きましたが、お目当ての「フィッシュアンドチップス」は人が多く買えず、結局焼きソバの上に野菜炒めを乗せたのを、注文して食べました。しかし、量が半端ではなく、やっとの思いで完食しましたが、腹の具合が悪くなり、トイレへ直行、空いてて良かった? 球場のトイレは以外に綺麗でしたよ。

試合は、シアトルのリードで中盤を迎え、必勝の継投策が見られそうでしたので、急遽ブルペンへ行きました。そこには、女の子二人ずれが先客でいました。が、余り熱心に見ていましたので、声をかけずにちょっと離れた所で、見ていました。すると土屋さんが声をかけてくれたので、それからは、3人一緒に長谷川選手や、佐々木選手の投球練習を見ていました。
 長谷川選手は、実物のほうが断然カッコ良かったです。顔が細く、まるで役者のようでした。2人は声をかけずらい感じでしたが、ハラマに「ハアーイ」と声を かけたら手を振ってくれました。中々良いやつです。試合は、モイヤーから長谷川、そして佐々木へ継ぐ必勝パターンで、シアトルの勝利でした。

 

電光掲示板に映し出されたイチロ−

ベテランの売り子さん

座席からの眺めです。

座席からみたイチロ−の打席です

最後までブルペンに居たので、終了後はツアーの皆とは離れてしまい、3人でバスへ向かいました。
ブルペンの直ぐ後ろのゲートが開いて、観客の流れがそちらの向かっていたので「一度外に出てからのほうが、早く行けるよ」と2人を先導して出ましたが、それが悪夢の始まりでした。球場の外を廻って、反対側のゲートへ出れば早く着けると思ったのですが・・・。
 球場の側には貨車の線路が走っており、 我々を球場から離すように邪魔しています。行けども行けども離れて行くようです。「ごめんね」と2人に謝りながら、とにかく歩くのみです。15分ほど歩いて、やっとバスの居る側に出れました。帰る観客の流れに逆らいながら、バスを目指します。2人もきっと疲れた体で、ついてきてるはずですが、愚痴ひとつ言わずにガンバッテいます。優しい子達だなあ。でも、余り遅くなると、バスが出発してしまうかも?他の皆さんを待たせてしまうし?色々な事を考えながら足を速めます。バスの姿を見つけたときには、流石にホットとしました。
 林さんに謝りながらバスに乗り込みましたが、皆さんそんなに怒った様子はなく、少し安心しました。2人にはお詫びを兼ねて、食事でもご馳走しようと思いましたが、おっさんが余り強引に誘ってもと思い、機会があればと自重しました。部屋に戻ったら、シャワーを浴びて後はとにかく、寝るだけでした。

 

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