オレ達だって若大将
   武道館コンサートレポート 
    (2011/7/2)

7月2日に日本武道館で開催された「オレ達だって若大将」の模様をレポートしました。

第一部
「海 その愛」
こんばんは〜!加山雄三で〜す!?いやあ嬉しいねえ、2年連続で武道館へ出られるなんて、ほんと幸せだと思います。本当に若大将冥利に尽きます!

そしてまたこんな大勢の方に来ていただいてありがとうございます!今夜は全員でですよ、「オレ達だって若大将、ひとつになろう日本」、こういコンセプトでみんなに集まってもらいました。

これ、全部若い、ほんとに若大将。こっちも若い若大将、全員若大将、女性は「澄ちゃん」ですから。ほんとに心をこめて被災地にエールを送ろうというコンセプトで今日はやらしていただこうと思っております。

さて遅くなりました。紹介させていただきます。「ゆず」のお二人、「ゆ」、「ず」です。そして秦基博君、若大将には「澄ちゃん」がいますよね、今日の澄ちゃんは「MIWA」ちゃんです!ここまで紹介したのは全部横浜出身、そして「MIWA」ちゃんも神奈川ですね。唯一これからご紹介すんのは神奈川と全く関係ないところからお見えの「フォークの若大将」さだまさし君です。。

「海 その愛」1
「海 その愛」2
「海 その愛」3 「海 その愛」4
さだ)加山さん、なんでそうやって僕だけ弾くんですか?

いやいや、特別扱いだよ。

さだ)僕も神奈川ですよ。ずっと金がないんですよ。かねがない・・・神奈川?

何が言いたいの。

さだ)だいたい加山さんより僕の方が加山さん詳しいんですから、あんまりそんなにセンターに居るからって大きな顔しちゃあダメですよ。僕の方がよっぽど若大将だと思ってるんですよ。僕は京南大学行きたかったですから。

ははっはっは、しかし、ほんと素晴らしい!?公私ともにいろいろお世話になっております。

さだ)何をおっしゃいますやら、僕はあの上段の二階席のあのあたりで加山さんのコンサートをきいたこともあるんですよ。

いつよ?

さだ)お父様にピアノコンチェルトを捧げたときのコンサートあそこで聴いたんですよ。

いつだろう!?

さだ)もう15年?もっと前?20年近いです。

いやもっと前だよ。

さだ)そうですか、僕が生まれて初めて観たのは加山雄三さんのコンサートです。東京厚生年金会館で3階の後ろから2列目でした。

信じられる?これ!?

さだ)加山さん、このくらいしか見えませんでした。

何しろ「加山雄三」って自分のサンダルにサインしてそれを履いて小学校の頃歩いていたんだって、お父さんが僕に説明してくれた。

さだ)すいません、ゲタです

ゲタか?サンダルじゃなかったか、笑ってくれるゲタゲタと。

さだ)すいません、時間無いんで、加山さん。普通僕が止められるんだけど、珍しく僕が止めてますけども。

はははっはっは。みんなよく集まってくれてありがとね。後でよろしくお願いします。

さだ)今日はね、みんな若大将なんでしょ?、客席の皆さんも若大将なんでしょ?女性の方は「澄ちゃん」、「澄ちゃん」結構居ますね。綺麗な人多いですよ今日。

見えるの?

さだ)いや、暗くて見えませんけど。

これからいろいろコラボレーションやりますので後からよろしく。素晴らしい、ほんとに幸せもんですよ。皆さん楽しみにしていただければと思いますが、持つべきものは良き友達、後輩そして音楽仲間それはほんとに大事なんですね、僕にとって。

これから、僕の二十歳時代からの曲を若大将メドレーとして聴いていただこうと思います。ではこの曲から行ってみようかなあ!?


「When I was 20's(拝啓 田沼 雄一殿)」

「夜空の星」

「BOOMERANG BABY」

「白い砂の少女」

「夕陽は赤く」

「美しいヴィーナス」

「夕映えの恋人」

「ブラック・サンド・ビーチ」

「DEDICATED 〜恋は紅いバラ

「夜空の星」 「BOOMERANG BABY」1
「BOOMERANG BABY」2 「BOOMERANG BABY」3
「白い砂の少女」 「夕陽は赤く」1
「夕陽は赤く」2 「夕陽は赤く」3
「美しいヴィーナス」1 「美しいヴィーナス」2
「夕映えの恋人」1 「夕映えの恋人」2
「ブラック・サンド・ビーチ」1 「ブラック・サンド・ビーチ」2
「DEDICATED 〜恋は紅いバラ」1 「DEDICATED 〜恋は紅いバラ」2
エレキを中心とした僕の楽曲を聴いていただきましたけど、結構良い曲書いてるねえ。自分で言ってら世話ないけど。

まず、最初のゲストは、横浜からきてくれたんですけど、弾き語りといえば彼です。秦基博君です。

(秦)よろしくお願いしま〜す!?

テレビなんかでも秦君の弾き語り聞いていると心に染みるよ、その歌声。ここでもって皆さんに聴いていただこうと思うんだけどさ。いつ頃からやりだした?

(秦)中学生ぐらいからですね。

作曲を?

(秦)弾き語りもそうですね。

中学?オレと一緒じゃん!?俺も中学から作曲したんだ。

(秦)奇遇ですね。

デビューは?

(秦)25歳の時です。

俺は、25歳の時にメジャーデビューしてんだよね。奇遇だねえ。おんなじような気がして心が和んでくるんだけど。武道館またやるんだって?

(秦)秋に二度目をやります。

凄いよねえ!?この若さで武道館、バシっと決めちゃうんだから。50周年記念の時に俺をゲストに呼んでよ!?

(秦)ぜひ!?

計算してみたら119歳、泉重千代さんより一つ若いんだけど

(秦)泉重千代さん?

知らなねえか、じゃああの曲聞かせてくれる?

デビューは?
(秦)25歳の時です。
俺は、25歳の時にメジャーデビューしてんだよね。奇遇だねえ。

50周年記念の時に俺をゲストに呼んでよ!?

「アイ」
スゲエ!?気に入った!凄い心に染みた。もう最高だ。高い声良く出るねえ!ほんと羨ましいくらいだけど。シンガーソングラーターって言われてるということは詞も書いてるんだ?

(秦)はい!

詞も曲も全部自分で書いてるんだ!?俺は、517曲も書いてるけど詞はたった23曲しか書いてないんだよ。「しがない作曲家」なんだ。今みたいな心に染み入るような詞をみると「ちくしょう羨ましいなあ」と思うんだ。どういう頭してるのかな?って思っちゃうんだよな。
お願いがあるんだけどさ、なんかコラボってくれるかな?

(秦)ぜひ、ご一緒したい曲があって、「夜空を仰いで」を。

ウオ〜!?来たよきたよ!?これね、数少ない作詞の中の曲を選ぶなんてシガーソングラーターらしくて素晴らしいねえ!?嬉しいじゃないですか、台本通りだけど。でもほんとに少ないの。夜空を仰ぎながら船の上で作った曲なんだ。貴方が歌っくれたら最高のもんになるね。では「夜空を仰いで」を秦君とやります。

「夜空を仰いで (加山さんと秦くんコラボ)」
セリフでは

いやあ嬉しいねえ、君みたいな若い世代と一緒に歌えるなんてのは、ほんとに若い人たちに歌い継いでもらいたいな。と思うのが作曲家願いなんだよ。

なかなか良いコラボでした。

いいねえ、素晴らしいや、良く覚えてくれて綺麗なこえで歌ってくれた。グレードが上がるよ。

「アイ」 「夜空を仰いで」
さあ、今度は平成のマドンナこと「MIWA」ちゃん。今日はほんとにありがとうね。彼女も湘南出身、僕の大学の後輩です。在学中です。

(M)3年生です。

湘南はどこですか?

(M)葉山です。

セレブですねえ、葉山ったら前は海で、後ろが山ですよ、人類にとって一番良い場所に住んでる。ほんとだよ。ところでさあ、4月だったよね、初めて出したアルバムがいきなりオリコンのトップだよ。驚きましたよ。

(M)ありがとうございます。

スゴイですねえ、在学中にだよ、オリコンのトップだから、それもウィークリーだからね。信じられないですよ。後輩だから嬉しいよ、今日来てくれて嬉しいんだよほんとに。何を今日は歌ってもらえる?

(M)「441」という曲を!

「441」ってギターのチュウニング、楽器のチューニングが「441」なんだけど、それ、関係あんの?

(M)さすが、エレキの若大将」!?良くご存知で。ははっはっは。

でもほんとに「441」なんだね.昔は「442」とか「440」も合ったけど、「今は全部「441」なんですね。

「澄ちゃん」が歌います。聴いてください。

初めて出したアルバムがいきなりオリコンのトップだよ。驚きましたよ。 さすが、エレキの若大将」!?
「441」
ありがとう、可愛いねえ、お人形さんみたいだね。それにしても平成生まれかあ!?

(M)今21です。

平成生まれなら、僕の歌なんか全然知らないでしょ?

(M)いやいや、両親が大ファンなので、小さい頃から自然と聴いていました。

両親が?お爺ちゃんお婆ちゃん?ほんとにお父さんお母さん?

(M)父は、加山さんの映画を全部観たそうです。

それ聴いたら嬉しいねえ。何知ってる?

(M)私はアコースティックギターを弾くので、ぜひ「旅人よ」を一緒にやりたいと思ってます。

「旅人よ」僕の曲の中でも凄く人気の上の方にある曲で、この間被災地で一番最初にこの歌を歌ったら歌い始めたとたんに聴いてくださってるお母さん方が涙流して聞いていたんで、ほんと嬉しかったですねえ。
これでなんとなくデュオっぽくなって、孫とじっちゃんで。

「441」 孫とじっちゃんで。
「旅人よ (加山さんとmiwaちゃん)」
最初はMIWAちゃんがメーンで加山さんがコーラス部分を、2コーラス目は反対になって。
森山良子さんとの「しっとり」バージョンもいいですが、MIWAちゃんとの「爽やか」バージョン」もよかったです。
「旅人よ」1 「旅人よ」2
「旅人よ」3 「旅人よ」4
爽やかでいいねえ、可愛いねえ。皆さん、年の差なんて余り感じなかったでしょ?秦君もう一回呼んで3人でなんかやろうよ。ほんとに若い人たちと一緒にやsると若大将冥利に尽きるよ。「若大将」と「澄ちゃん」だからね。
さて何をやりますかね?

(秦、M)セーノ「蒼い星くず」!

ほんとかよ。いいねえ、おれエレキにしなきゃあ、ダメだなあ。

(秦)アコギとエレキの合体も素敵なんですよ。

ほんとに?よし!ピッチは?

(M)「441」で!?

「蒼い星くず (加山さん、miwaちゃん、秦くん)」
MIWAちゃんと秦君は、なかなか良いハモリをしてました。
「蒼い星くず 」1 「蒼い星くず 」2
若い人たちと共演できるって「幸せだなあ!?」、ホントに嬉しいんです、やっぱりね。永いこと歌ってきてよかったなあとつくづく思います。

冒頭に申し上げましたように、この度は震災の復興支援ということで、心をこめて応援をしていこうというコンセプトで、「オレ達だって若大将、日本が一つになろう」という気持ちで、みんなかけつけてきてくれました、チャリティコンサートなんですね。

先日、岩手県大槌町へ行ってまいりました。やはりテレビで見るのとは全然違ってほんとに凄いことになってましたね、生活をしているところが公民館なんですよね。そこへ僕がギター一本持って歌わせていただいたんですけど、こんなとこで歌っていいのかなあ?ほんとに喜んでもらえるのかなあ?すっごい不安だったんですねえ。でも近づいて行って、もう入り口のところで
「あ、来たわよ!」って、もう嬉しかったねえ。中へ入っていったら、皆さんが温かく迎えてくださいました。

「旅人よ」を歌いだしたら涙流してくれてそれを見たらここまできてね、音楽というのは心を和ましてくれたり、温かくちょっとの間でも幸せをかみ締めていただける、そういう力があるんだなあということをつくづく感じまして、最後には握手しながら「加山さん、あんた頑張ってね!」って、励まされましたよ。ありがとうございました、その節は。

しかし三ヶ月経ってこれから、これからがほんとに大変だと思うんです。これからも心をこめてずっとずっと支援をしていくつもりでおります。
そういう気持ちで一部の最後でこういう歌を歌いたいなあと。

ほんとに喜んでもらえるのかなあ?すっごい不安だったんですねえ。 「加山さん、あんた頑張ってね!」って、励まされましたよ。
「愛する時は今」
「愛する時は今」1 「愛する時は今」2
「愛する時は今」3 「愛する時は今」4
第一部おわり。 第二部は、こちらから

11年07月30日新設