エド山口の歌謡曲大辞典
  加山雄三3時間半大特集 
  ゲスト(加山雄三さんA)  

8:30から登場された加山さんとエドさんの楽しいトークを、録音テープを元に詳しく再現してみました。ちょっと長くなりましたがお楽しみください。テープを提供していただいた東京の熱烈な加山ファンのKさんに感謝いたします。
文中、青文字は加山さん、黒文字はエドさんの言葉です。
写真をクリックすると拡大できます。

(「ブーメラン・ベイビー」がかかります。ワンコーラスが終ると)

すっとこどっこいってやってますね。
やってるんですよ、ちゃんと。なあ。でコーラスも相当かぶせているからさ一番多いところはゴセイかロクセイかぶせてるから。
ランチャーズの原盤よりはラスコーはいいですね。バッチリ。ナンセイですか、ヨンセイですか.(最後まで曲が終って)
ちゃんと、こーなってるだろ、元はフェードアウト。
フェードアウト、フェードアウト。
知ってるねえ。まあヨンセイぐらい、ユニゾーンを二回やってるかな。ユニゾーン1回かぶしたやつにもう一回。
でもこれ今日聴いてみて解ったのは結局好き嫌いでいくと大好きなんですよね音楽は、
大好き、音楽は一生の親友です。なあんちゃって。
それはね、ライブ観にいってもよくわかるんですよ。加山さんが音楽すきだなっていうのは。楽屋でもウクレレがあったら絶対離さないでみてんじゃないですか。ウクレレを。振り返えってみてもう50年?経ちますよね、お孫さんもできちゃいましたからね。これからずっと加山さん死ねまで音楽だって言う感じですかね、
生涯現役っていうのがいいね。やっぱりね。これは凄く好きな言葉でね。ただもうお客様っていうかよ。もういいよ聴きたくねえよって言われたら、すいませんじゃあやめさせていただきます。とこうなると思うけど。
それはね、ないです。俺加山さんがステージで歌っているときにこっち側から見てるじゃないですか、加山さんと同い年の方お客さんでいらっしゃるんですよ。みてると俺は羨ましいとね思いますよ、そういう人から見ると加山さん、若いじゃないですか、艶々で。
そういわれているが華だって思ってるけど。
なおかつ、ああいうとこでやってることに対する元気さをもらうみたいなね(はいっ、はいっ、はいっと加山さん)
お客さん多分そう思って帰ってるんですよきっと。俺のライブに来るお客さんてステージはやっぱり、上でも60(歳)ですから。加山さんのお客さんて70以上の人いるじゃないですか
80代もいるよ.
そういう人たちが行けて、普通は演歌になっちゃいますよ。そうなると。それが凄いと思う。僕ね加山さんが凄いのは昭和40年でしょう。「君といつまでも」がようするに当時のエレキもの歌謡といったら橋幸夫さんとか三田明さんがみんなやってましたけど。(やってる、やってると加山さん)なんとなくね加山さんはね都会だったんですよ、洋楽のテイストをアマチュアリズムでこの世界にぶっこんでくれた訳じゃないですか、それがなかったらグループサウンズって誕生してないと思うんですよ。加山さんが果たした役割って凄いでかいんですけど。
たまたま時代のそういう流れの中でね、ただ、都会っていうよりも俺は浜辺だったんだけど。実際にはなあ。
だから浜辺が都会なんですよ。湘南イコール都会じゃないですか。
ウーンでも俺は横浜生まれの茅ヶ崎育ちと、都会に近かったそれがよかったのかも知れないね。
だから街の感覚です。町っ子の感覚を持っている音楽ってなかった。
街っ子ね、いいねえ、
それも山の手っ子の感じがね、凄くあるんです。僕ら後輩はえらい苦労したんですよ、まずルックスいいでしょう、役者で俳優さんで歌えて作曲できて作詞出来て、ギター弾けてピアノ弾けて楽器が全部出来てスポーツ万能で国体級?
それはまあ、一つだけじゃないか、国体級はよ。
それにしたって全部やらなきゃいけないって思っちゃって大変なんです僕ら後輩は。女に持てるためには加山雄三さんにならなきゃいけないし、
そんなこたあないよそれは関係ないよ。俺はあんまりもてなかったもん。
それは言えないでしょうけど。
本当だよあまり意識ないんだよね。あんまり自分でもてた〜っていう雰囲気は全くなくてさあ。なあんでだろうと思うんだよね
よくわかんない(と言いながら控えめに笑うエドさんに)
あんまりシーンとしないでくれる。
そんなはずがないっていうところでよく解らないんですよほっとかなかったでしょう周りが
いやあほっといてるよみんな。ていうかあんまり都会に出て行ってるチャンスが少なかったかもしれないね。
有名になりすぎたりすると逆にだめなんすかね。
加山雄三になってっから余計どうしようもないし、避けて歩くって訳じゃないんだけどあるやつに芸能界に入ったら芸能界の女と余り遊ばない方がいいよとかいわれたことがあるんだよな。それはなんでだって聞いたら損するぞっていうんだよね。つまり、なるべくイメージ的には一人でいる方が女性ファンも喜ぶから商売的にはそのほうがいいとかさ。そういうことを言われたことがあんだよ。
わかんなきゃいいってことですよね
わかんなきゃいいって、できないよそりゃあ
有名だものね
有名だもん。わかんなきゃいいってことで例えば日本の女性はだめだねえ。しゃべるからってんで。あちらの女性が多かったねえ俺の場合。
(へえへへへ〜んと声にならない笑い方をするエドさん)
英語ペラペラですもんね。
ペラペラでもないけどまあそういうチャンスが多少喋れればあったな。
いや普通ないですよ、日本人があちらをっていうと、どっちですか?
ようするに英語圏さ、スペインの「グラッチェ」なんてあっこれはイタリーか。
俺達せいぜいタガログ圏ですからね。英語圏の女性っていうのは劣等感ありますから。
なんで、劣等感?
やっぱあるじゃないですか。
日本列島(?)だからしょうがないやあこれは
はい、ありがとうございます。(加山さんのダジャレにあきれた感じのエドさん)
ありがとうございます。
ということで加山さんとの話は尽きないんですけど
尽きるよもう(笑)
4月の28日のアルバム、これまだトラックダウンにまだもうちょっと時間かかるわけですよね。
もうちょっとですよね。頑張ります。「心の海」なんていうのはいいよお。今までのとは全然違うからね
それを聞きながらお別れということで
あっそうじゃいいですか
「心の海」って
余りメジャーじゃないですよ
聴けば解りますよ絶対!皆さん
そうかねえ、そりゃあ聴いた事ある人はねえ。
ちなみにこの「心の海」ってどういう時に作ったか覚えてます?
全然覚えていない。
はい、どうぞお願いします。

「心の海」がかかります。(ワンコーラスが終って)

今聴いてイントロ、ピアノになってますねこれ完璧に
全部ピアノでやってるだけ
原曲はギター入ってましたけどね。
(間奏部分のコーラスを聞いて)
これコーラスも加山さんですか
そう、物凄く綺麗に揃っちゃってるからシンセサイザーのコーラスみたいになってる。今の時代の空気の中で聴いて、これなんか凄くいいなって自分で、作れるって気がするんだよ
今日のMD聴いてまず、驚いたんですけど、加山さん声若いですね。
それをみんなに言われる。
あの頃と変わらないのは何でなんですかね
解んない。自分でもよく解んない。ある時期酒をいっぱい飲んだ時ってトーンが上がってきたんだよね。ところが酒をほとんど飲まなくなって煙草も全く吸わなくなって、それで何年も経って段々声のトーンが元へ戻ってきて若っぽくなってきた。
若っぽいって言うか、あの頃ちょっと知らない人が原盤を聴いたら30、40年前の声ですかって
いやあ30年前じゃなくてその途中で録音してる曲とほとんど変わらないってくらいだな30年以上前になるともっと鼻声なんだわ。なんで鼻声かって言ったら朝五時半頃起きてサーフィンやってでんぐり返って鼻の中に塩水ガブガブ入れてやりながらレコーディング行って歌ってる最中に塩水だらってたれてなめたら塩からいとそういう状態だと鼻声になってるんだ。「お嫁においで」なんかいろいろ鼻声が多いじゃん。
「お嫁においで」もたら〜んなんですか
たら〜んだと思うな。鼻声になってるのが多いのはみんな鼻の中、塩水で洗浄しちゃった感じです
(ここで「心の海」は終了)

いやあだからといっても考えたら60何歳?
4月で67になるからよ。
そんな声じゃないですよ
はい、ありがとうございました〜。
加山さんの健康の秘訣ってなんですか?
よく寝る事かねえ。えへへ
昔からそれはよくいわれますけど
寝るね、結構食い物はバラエティーにとんでるし、全体量は物凄く減らしてるけどね、でもバランス良く食ってますけど
ストレスはないんですか?
あるねえ、それはストレスだらけだよ、ところがそのストレスを解消するために友達というかね、みんなで馬鹿言ってゲラゲラ笑う
俺みたいな馬鹿見たいのが一人ぐらい周りにいた方がいいんですかね
だから喜んでお迎えしてるでしょうケネディハウスあたりにさあ
俺が行くとストレス溜まるのかなあって心配してんですけど
喋りすぎるとねいい加減にしろよと言いたい時もあるけど
島ちゃんが仕込みすぎたんですよエドに喋らしたらステージで止めなくなるからってそれで加山さんが俺の事押さえにかかってくるじゃないですか
そんなことないよ、あれは内心思っていたことをあいつが正直に言っただけの話、そんなこたあないか
(二人して笑いながら)
話は尽きないんですけど今日はありがとうございました。本当に
よく呼んでくれたよ、いい度胸してる、
(また二人して大笑いしながら)
ゲストは加山雄三さんでした。どうもありがとうございました。
どうもありがとうございました、よろしくねえ
で楽しいトークはお終いになりました。

04年03月12日新設