2010年4月10、11日 

  日本橋高島屋 絵画展
    トークショー&サイン会

今回は東京、日本橋高島屋での絵画展でのトークショー&サイン会をレポートしました。
サイン会で加山さんと握手。今年初めてです。

今回、写真に付きましては、”黒砂”さん、M・Mさん、H・Sさんからご提供いただいたものも掲載させていただきました。ありがとうございました。

4月10日

大阪城ホール公演の、エイジレスでのチケットの先行予約を優先したため、会場へは10時20分頃到着。
すでに、カヤマニアの大先輩のM・Mさんは、会場においでになってました。
M・Mさんとは、去年の湯沢以来の再会でした。挨拶もそこそこに、ローソンを一緒にさがしてもらうことに。大阪城ホール公演のチケットの発券をするためでした。どこにあるかわからなかったので、高島屋のインフォメーションで尋ねると、店員さんは嫌な顔もせずに、ローソンに電話で発券機があるか、確認してくれました。
高島屋の地下、地下鉄の駅の近くにあるローソンで無事発券できました。チケットを手にして、インフォメーションにお礼を言って会場に戻りました。

会場で”camel”さんが、声をかけてくださいました。直前に連絡をいただいていて、以前大阪フェスティバルホールで、写真を撮っていた方であることを報せていただいて、お顔がわかっていたので、すぐわかりました。娘さんと一緒においでになってました。
”Wboggy”さんも、奥様と一緒においでになってました。武道館公演にも、おいでになるということでした。
会場入り口です。
”かずちゃん”さんは、息子さんご家族ときておられました。
”tarou”さんご夫妻(去年の湯沢以来)や”EGUCHI”さんご夫妻(東京文化会館以来4年ぶり)ともご挨拶できました。
他にも、いつもお世話になっているカヤマニアの方々と挨拶を済ませ、トークショーの始まりを待ちます。
トークショー(うつみ宮土里さん)
細いんだねえ、俺やなんだ隣に立つの。
という加山さんの第一声から対談が始まりました。

○「ニュージーランドの若大将」に出てもらったんだけど。うつみさんは「今度、ニューギニアの若大将」に出るのよ」って、言ってらしたそうです。

○絵を描き始めて少し経ってから、それまでとは、ちょっと違ったタッチの絵を描いたら、「そんな絵はだめだ、ちゃんとした絵をかきなさい」と、キンキンに叱られたことがあった。実はキンキンは絵描きになりたかったそうです。

○うつみさんは、本名が加山さんの奥様(美恵子さん)と同じ「みえこ(三重子)」なので、加山さんと浮気しても、わかんないんです。

○小学校の成績で、図工と音楽だけ良かった。それが今ライフワークになってる。

○写真集について、うちのかみさんが見て、いい写真ばっかりね、白黒だからいいのね、って。

○芸術大学の先生が教材として、初年度に出した画集と10年目の画集を買っていって、学生に
「素人でもだね、最初描いてた絵がこれだけども、10年経つとこんな絵になる!」と言ったそうです。それきいたとき、俺は進歩してるんだと嬉しかった。

○次女の絵美子さんが、結婚式をニースで挙げるんだけど、今はユーロが高くて、金がかかってしょうがない。と言う加山さんに、「芸術家の街だから、加山さん、住めばいいのに」と」と言ったうつみさん。加山さんは「あんなとこ、だって光進丸持ってけやしない!」。

奥様を描いた絵はないの?
ないよ、(顔を)年中見てるから。いらないよ。絵に描いちゃうと、遠くの存在になってしまうように思う。

○孫が、休みになるとうちに来てるけど、自分の子供のときには、自分が元気だから、太刀打ちできるんだけど、2時間も居たら、エネルギーがなくなっちゃう。アトリエに入るんだけど、孫も入ってきて、「ジジ、何やってるの?」って、孫も絵の具を使い出すんだけど、後始末が大変。

○司会の女性に「ほんとに器用な方ですね」と言われて、「あのね、器用って言わないでくれる。俺、努力の人だから。努力をしなかったら、結果はでてこない。」

○「若大将の履歴書」の推薦人、誰にしましょう?、そりゃやっぱり青大将でしょ、ってことで、田中邦衛さんに電話して、お願いしたら、読んでからということで、ゲラの段階のものを送った。「面白しれえよ!加山君が「若大将」そのものだ。」って、青大将らしいよね。8日の祝う会にも来てくれって電話したんだけど、予定(人間国宝の人と会食)が入っていてダメだった。半年ぐらい前に、お願いしておけば来てくれたと思う。

会場の外と内部の様子です。
トークショー(三浦雄一郎さん)
○”先生”とお呼びしているのは、黒澤明先生と三浦雄一郎先生の二人だけ。
人に出来ないような事をずっとやってきて、75歳、俺より2歳も上なのに、エベレストのテッペンまで登った。

○エベレストに登って、眼下の雲海をみたとき、自分の脳裏に流れてきたのは、「海 その愛」だった。

付き合いは長い、最初はうちのお袋が、奥さんと、スキーが縁。スキーの全日本選手権に出たときに、自分の前に物凄く上手い選手がいた、なまえが同じとも子、それが三浦さんの奥さんだった。

信宏が、アメリカの学校へ行きたいと言ったときに、相談してユタ州を勧めてくれたのが三浦さん。

日本画の画壇に五山(ござん)「東山魁夷(ひがしやま かいい)、杉山寧、高山辰雄の日展三山に加山又造、平山郁夫を加えて」というのがありますが、ぜひ六山(ろくざん)と言われるようになりたいと思ったけど、むざん(無残)になるって言われたけど、そこに達するくらいの絵を描きたいなと思う。

恋は電磁気力、愛は万有引力。という加山さんに、「科学者でありながら、詩人である」という三浦さんに、「僕は詩人じゃないですよ、曲は作りますが、508曲も作りましたが、自分で作詞したのは20数曲しかない。だからぼくはしがない作曲家なんです。」

北海道の三浦さんのスキー場でよく滑っていた。夜は加山さんがギターで歌ってくれて「アルプスの若大将」の世界に。子供が小さい内は連れて行かなかった。大きくなって連れて行って、リフトに乗っていたら、娘が下から「父ちゃ〜ん!」って、呼ぶもんだから、「お父さんと呼ばせないで父ちゃんって呼ばせてるの、いいねいいね!俺は親分と言わせてた。」

ユタで勉強のみならず、一緒に遊んだ仲(日本でトークショー一緒にやっておられます)の信宏さんと豪太さんも途中から参加。和気藹々のうちにトークショーは終了となりました。

サイン会も終わり、時間は十分あったので、サポータークラブのKさんと雑談をして、時間をつぶしていたら、徹大さんを発見、ずうずうしくも「写真よろしいですか?」とお願いすると快諾していただきました。すぐそばに、絵美子さんもおられたので、「ご一緒に」とおねがいすると、こちらも快諾していただいたので、M・Mさんをまん中に撮らせてもらいました。
(後で元マネージャーのKさんからお聞きしたんですが、
Kさんが、絵美子さんに結婚おめでとうと申し上げたら、「どうしてご存知なんですか?」と言われたんで、加山さんがトークショーで、話してたと報せるとビックリしてたということでした。)

しばらくすると、加瀬さんを発見、フラリと見にこられたようです。「写真よろしいですか?」とお願いすると、快諾していただきました。
そしてまた、しばらくすると、信宏さんが電話をしながら歩いてこられるのを発見。半ば強引に、写真を撮らせてもらいました、描かれた絵の前で、「加山さんを超えられるんじゃないですか?」ってお聞きしたら、「ええ、そうですね」って、茶目っ気タップリでした。

写真左:左から 徹大さん、M・Mさんそして絵美子さん
写真右:加瀬さん
多くのファンの方が帰られて、人気の少なくなった会場を何気に見渡していたら、陶芸コーナーに加山さんを発見。
信宏さん、徹大さん、奥さんそして関係者の方と一緒に歩いてこられました。もう帰られるんだなあと思っていると、油絵について、家族の皆さんに説明を始められました。
「月曜日の休日」については、樹の根元についた砂の描写について・・・。
「岩地」の絵に付いては、寄せる波と帰る波の描写の違いについて、泡についても。
信宏さんの絵については、屋根の細かい描写について、「俺には出来ない」と。
美恵子さんが、ちょっと離れて絵を見ておられたので、ここはチャンスと写真をお願いすると「今は主人と絵を見ていますので
後ほど」と丁寧に言われて、納得の上で退散いたしました。皆さんで会場を廻られて控え室に戻られて、しばらくすると、信宏さんの絵のコーナーにいた私に、美恵子さんが近寄ってこられて「お待たせしてしまって」と。もう写真は無理だと思っていた私は、ビックリ。カメラを構えると「ここでいいですか?」と美恵子さん。「じゃあ、加山さんの絵の前で」ということで、トークショーのイスの真後ろに飾ってある「愛は永遠に」の前で撮らせてもらいました。
「今回の絵の中で、加山さんの一番のお気に入りはどれでしょうか?」と訊くと「会場の入り口入ってすぐのコーナーにある「旅立ちの日」(タイトル名は?)か、午前4時まで描いていた「海よ俺の母よ」かな」ということでした。続けて「お忙しい中で絵も描かれて、寝る時間はあるんですか?」と訊くと「いつも起きる時間から逆算して寝てますので、身体は大丈夫ですよ、今日もこれからアルバムのレコーディングに行くんですよ」と、丁寧にお話していただけました。

その後も、加山さんの元マネージャーのKさんの奥さんやそのお友だちのSさんとお話させていただき、「でんでん日記」を見てますよ」と言っていただきとても嬉しかったです。
Kさんも加わり、加山さんを高島屋の1階出口でお見送りしました。

11日の模様についてはこちらからどうぞ!

写真左:信宏さん(信宏さん作「ターシャお婆ちゃんの友人」の前にて)
写真右:美恵子さん(加山さん作「愛は永遠に」の前にて)

10年04月30日新設