坂崎幸之助のオールナイトニッポン 

2004年「坂崎幸之助のオールナイトニッポン」に生出演され、生歌も歌われました。
加山さんと坂崎さんのおしゃべりと歌をお楽しみください。

オールナイトニッポン 1

坂崎)一時から生って言うのは初めてですか?

初めてですね。

坂崎)オールナイトニッポンの存在は?

それは凄い、だって30年以上やってるんでしょう。夜中だったんであんまり聴いてなかったけど。

坂崎)普段は早寝早起きなんですか?

そのときによって違うじゃん、昼と夜がひっくり返ったり根をつめるとバイオハザードやりだし
ちゃう。何かおもしろいことやってるとダメだねえ、すぐ夜中の3時、4時なっちゃう。

坂崎)今日は大丈夫ですかね?

どうですかねえ?楽しければ大丈夫。俺はラジオ党ですよ。昼間っから結構ラジオ聴いてる。絵を
描いてるときはFM系がいい。

坂崎)最近、喋りが多くなったじゃないですか?ウクレレも持ってきますので。

どうして3台あるんだ、これが俺のウクレレの音(ボロロン♪)。

坂崎)そしてこれが僕のウクレレの音、二つあるけど(ボロロン、ボロロン♪)。

あんまり変わらないね、そりゃウクレレだから同じだ。

坂崎)マイナー弾くとアンデス系にいくんです。ハワイの山っていう感じですね、ハワイの山は
   雪が降るんですね?

降るんだよ、俺ね昔ハワイにスキーに行ったことがある。ハワイにスキーかついで行って飛行場
降りたときに

「お前これからどこ行くんだって言うからさ」
「スキーしにハワイ島に行くんだって」言ったら、唖然として口あけて人の顔見て
「そりゃ、出来ない事はないと思うけど空気が薄いから気をつけろって」言われた。4,000m
くらいまで上がる。雪質は最悪だけど滑れた。

坂崎)地元の人は行くんですか?

いやあ居ないよ、上で滑って、下で泳いで両方できるんだ。ハワイにもシーズンがあって冬は
ノース・ショアのほうに凄い波がたつんだって聞いて、一度波に乗りたいと思って行ったけど
あまりにも凄すぎてや〜めた。だって年にひとり、二人死ぬって言われてちょっと怖いよ。

坂崎)今日はこれからどんな話がでてくるでしょうか?

楽しきゃ、ドンドン出てくるよ。

「坂崎幸之助のオ−ルナイト・ニッポン」という坂崎さんのタイトル・コールからリクエストの
受付等の案内への喋りを聞いて。

凄いね、生、慣れてるね、俺だったら絶対とちってるよ。

坂崎)最初、始めた頃(23,4年前)は緊張しましたよね

そうでしょうね、俺なんか緊張の極地だよね。

坂崎)どうですかね、TVのミュージック・フェアなんかと比べて。

リハーサルとかは大変だけど、決めたものだけど。

坂崎)こっちはフリー・トークで、歌もフリーですけど。

フリーの方が俺は楽だね。人間って思うと出てくる、出さなきゃいけないというのはつらい
ものがある。

坂崎)リハも程ほどにということで。

さっきちょっと唄ってみたけど、ワン・コーラスくらいならいけそうだね、何やる?

坂崎)加山さんがひとりで全部やられたアルバム”オール・バイ・マイ・セルフ”から。

お〜っ、宣伝してくれたね。

坂崎)何か一つ紹介したら一曲唄うということで。

わかったよ。

坂崎)全楽器をひとりで演奏されたということですね?

まあ、打ち込みは誰でもやるんだけど、楽器を一つずつ重ねて多重録音するっていうのは余りない
から、日本で最初に多重録音(宅録)をやったのが俺らしいんだ。原点に帰って45周年に向けてと
いうことで。

坂崎)最初に多重録音された時はテープ・レコーダー2台あったんですよね?

そうじゃ、ないんだよ。1台はワイヤー・レコーダーなんだよ。

坂崎)ワイヤー・レコーダーってなんですか?

え?だろ、テープ・レコーダーが出来る前なんだよ、髪の毛みたいな細い針金が走るんだよ。
それに録音されるんだよ、現物が俺のミュージアムにある、多分まだ聞けると思うよ。

坂崎)ワイヤーに磁気が入ってるんですか?

入ってる、それをリールで巻き取る、一つのところに集まらないようにヘッドが上下するんだ。
巻取りの時なんかヒョイ、ヒョイと、こうなるんだ。日本にテープ・レコーダーのないときに。
高校のときに、買ったんじゃなくてオヤジが興味を持っていて買ってきた。オーディオが好きで
学生時代から自分の昼飯を抜いてレコードやアルバムを買っていた。
音楽が元々好きだったんだよな。それが功を奏したというか、で録音したら声が入るじゃない、
ありゃ俺の声ってこんな変な声してんだ。

坂崎)最初自分の声聴くと変ですよね、みんな

当時はギターとかじゃなくてピアノを弾いていたからジャズ系の曲を入れるじゃない、それを
流したときにこれに伴奏つけて、その翌年にテープレコーダーが入ってきた。そこで初めて多重を
やってみたんだ。その頃にはベースもあったからボンボンボンってやった。「オールオブミー」
とか、そんなのを演奏していた。そのうち歌をやりだした。一人で唄ってるのに重ねていくと
デュエットになるし、こっちに戻したらコーラスになるって、そのうちに大学に入った頃に
「ブラザース・フォオー」がでてきたじゃない、「グリーン・フィールド」あれは4回録音すれば
ハーモニーが録れるってんでやったんだ。多分、多重録音っていうのは最初だと思うから原点に
戻ってやってみようぜってね。

坂崎)今回のはワイヤーレコーダーで録音じゃないですよね?

違う(笑)ワイヤーレコーダー二つあったって4回やるのにあっちいったりこっちいったりシャー
シャーいってだめだよ。

ここで「ブーメラン・ベイビー」をシンプルにアコギ二本でご機嫌に唄います。

生だよ、やばいよ〜。

坂崎)今日は加山雄三さんを生でお迎えしております

生でお迎えいただきましたが、煮て焼いて蹴飛ばしたりしてください。

坂崎)ゲストとしては最高齢ですかね。

まあ67歳というのはあまりいないだろうね、もう寝てて、今頃起きるんじゃないの。

坂崎)釣に行く時なんかは早いんですか?

航海に出るときは早いときもある。夜間航海もあるし、そのときは交替で寝起きするし。

坂崎)光進丸って一番最初は何時頃ですか?

昭和39年だから1964年です。東京オリンピックの年に進水した。今ので3代目。

坂崎)その都度グレードアップしてるんですか?

大きさがね、これが唯一の人生の幸せなんだ。

坂崎)これだけ何でも出来る人はいないですよね、楽器も全部出来る、スキー、お芝居、歌は歌う
   絵は描く凄いじゃないですか?

結構、好奇心があるんだろうね。

坂崎)子供の頃からそういう少年だったんですか?

そうですね、虐められて育ったもんだから、のけ者にされたというか。

坂崎)それはお父様が俳優ということでですか?

そうだね、今は親が有名人だと子供が喜んだりするけど、俺の場合そうじゃなくて、いやでいやで
しょうがなくて。

坂崎)HOゲージとかも、やられてるんですか?

やってました、今でもやってます。

坂崎)ほらね、何でもやるんですよ、カメラはやらないんですか?

カメラは、やんないねえ、なんでだろう。

坂崎)僕が唯一加山さんに勝てるのはカメラぐらいかな、撮ったり、現像したり、分解したり
   します。細かいのが好きなんです、釣も豪快にトローリングとかじゃなくて、小川で
   タナゴとか趣味の釣って感じだね。

俺なんかはず〜と、引きずって走ってりゃいつかくるだろうという、結構でかい蛸みたいな格好を
した餌を、ハトポッポみたいに水面をチョンチョンチョンと飛んでいくんでポッポと言ってんだけど、そう
するとシイラとか鰹とかがかかるんだ。本当はカジキマグロを釣りたいんだけど、どういうわけか
俺の船は一本も上がった事がない。多分来年当たりはと・・・。だから「明後日の光進」って
言われてるの!明後日になったら釣れるだろうって。中々釣れないんで暇でしょうがないもんで
日光浴してるかギター弾いて歌唄ってるかなんだ。

坂崎)船の上でウクレレは弾かれるんですか?

そりゃ暇で、しょうがなけりゃ弾くよ。

坂崎)一回、航海に出ると何日くらいでるんです?

そのときによって違うけど、10日間くらいは欲しいんだよね。長かった時は二ヶ月間の航海って
言うのがあったけどそんなのは滅多にない、そんなに休んでたら船維持できないから。

ウクレレものをなにかと言った途端、加山さんは「ハワイアン・ウェディング・ソング」を
唄いだします。

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

下の「オールナイトニッポン 1」をクリックしてください。

以後の内容については、下からどうぞ!

 

2019年5月5日新設
2023年2月14日更新