スペシャル・ジャズナイト レポート
     (2008/12/25 スィート・ベイジル) 
        

2年ぶりの鑑賞となったクリスマスライブ。
今回も東京のカヤマニアの皆さんと一緒に楽しんできました。

今回一緒に鑑賞したカヤマニアの方々と終演後、ステージをバックに記念撮影です。

今回も整理券をゲットするため、早めに会場へ行きました。
(スィート・ベイジルでは、当日の午後3時から整理券が配布されます)
旧知のカヤマニアの方々と一緒に待っていると、二人のご夫人がやってこられました。日野さんのファンの方でしたが、「去年の加山さんのステージを観て、加山さんのファンになり、今年も来ました」というのを聞いて、思わず握手を求めてしまいました。

10周年記念の飾り付け。
お天気に恵まれ、寒さもきつくなく、長時間待つのもそんなに、苦にはなりませんでした。お昼前にはお店の方がイスと毛布を出してくれました。「いつもより飾りつけが大人しいですね」と私が尋ねると「今年は中庭の木にイルミネーションをしましたので楽しみにしていてください」ということでした。
3時に予定とおりに配布された整理券、その1番をゲットした後ホテルへチェックイン。5時過ぎに再度会場に来たときには日も暮れて、中庭のイルミネーションがクリスマスを祝っていました。
今回はカヤマニアのMさん、Kさん、Sさんご夫妻、Iさんご夫妻、Oさん、Tさんそして私の9人での鑑賞です。
入場までの時間はイルミネーションの下で、加山さんの話で盛り上がってました。

ライブの始まる8時までは食事タイムです。みんなの笑顔と美味しいお酒で盛り上がります。Sさんの奥さんの誕生日をお祝いするフルーツをバースディ・ソングを唄ってから食べ終わると同時にライブが始まりました。

(左は入場を待つ
日野さんのファンのグループ)

8時キッカリに日野クインテットの演奏が始まりました。2曲演奏されましたが、2曲目はとても激しい曲でした。不勉強で曲名はわかりませんが、日野さんの叫びみたいなものが感じられました。
右は日野クインテット(左から多田さん、日野さん、金沢さん、和丸さんそして石井さん。)

STB10周年記念でございます。オメデトウございます。10年もよく頑張って続いてきました。不思議でございます。ジャズだけじゃなかったからよかった。ジャズばっかりやってたら潰れてました。
と挨拶された日野さん、最前列で聞いていた私は、伏し目がちに喋られる日野さんと目が合ったように思われ、そんなことはありませんという気持ちで、手を横に振りますと
貴方は来てくれてるから、いいんですけど。ジャズってどんどん衰退してきてるんです。だって飛行機だって今ジャズの番組ないんですよ。昔はジャズというカテゴリーがあったんですけど。それだけジャズというのはみんなに愛されてないんです。
皆さんは加山さんだから来てくれてるんでしょ。

なんだか日野さんとおしゃべりできたみたいで嬉しかったです。
日野さんは続けてメンバー紹介をされました。

メンバー紹介が終わったところで
それでは皆さんお待ちかね、僕の師匠だな。今、71歳。なんか話してると教祖様みたい、それでやんちゃ坊主だし。
右脳と左脳の両方持ち合わせている珍しい人、非常に尊敬しています。
ジャズも上手いし、英語が上手いし、言う事ありませんね。
みんな憧れの目でみています。ご紹介します。加山雄三さんです!
「美しいヴィーナス」で加山さん登場、ドラムの和丸くんの肩に手を置いて唄い始めました。ディナーショーが続いていたせいでしょうか、サビで声が上がりきらずちょっと苦しそうでした。
「お嫁においで」

どうも、パチンコの加山雄三です!メリークリスマス!
あればっかり出てくるんで嫌になっちゃう。昔の俺の顔と並べられて比べられると嫌だよ。40年経ってるんだよな。
このあとの加山さんと日野さんのおしゃべりはこちらから。

「ホワイトクリスマス」
「レット・イット・スノー」
「サンタが町にやってきた」
日野さんが今年もタップを披露してくれました。
あんまり上手いから、見とれてタップリやってもらった。
しかし凄いね、さすがお父さんがタップの先生で。皆さんは大満足ですよ。

やっぱりたまにやるとダメですね。息が上がって。
俺はもう絶対できない!ほんとに30秒と持たないね。
ウォームアップすればいいんですけど。
急にやらせたもんなあ。

光進丸へ行かしてもらって、泊めていただいて、加山さんがフレンチ料理を作ってくれて、凄い旨い!
カラオケで歌ってくれたんです。滅多に唄わないのに、これほど上手い人はいないというくらい。そしてこんなちっちゃなトランペットを吹いて、ちゃんと音だして。これにはお客さん全員大感激してさ。
ゼンイン(全員)じゃなくてセンイン(船員)ですか?
会場大爆笑でした。

「旅人よ」間奏は正にジャズといえるご機嫌なアレンジ。
「夜空を仰いで」多田さんがフルートで伴奏、加山さんが日野さんの汗を拭いてあげてました。
二人のおしゃべりはこちらから。

「思い出のサンフランシスコ」
「スターダスト」
アンコール
「君といつまでも」

イントロが始まって、加山さんが日野さんの肩に手を置くと、日野さんがビックリして演奏を中止。
ホワイ?ユウストップ
アイドンノウ、ユウタッチトゥミー、合ってるよねえ?
合ってる。

日野さん、気を取り直して演奏し始めました。

ライブの開演を待つお客さん達。

セリフのところで、加山さんは
幸せだなあ、今年のクリスマスも日野さんと一緒に出来て、今日は仕事納めで、日野さんと一緒で本当に幸せです!
と言って拍手大喝采をあびていました。
日野さんはオリジナルバージョンに忠実な伴奏をしてくださったので、私はとても感激しました。加山さんも
歌手冥利に尽きます
と感謝されてました。

「オン・ザ・サニー・サイド・ストリート」
間奏で突然タップを踊りだす加山さん、それも普通の靴で。
日野さんのタップに負けたくないようで、一生懸命タップを踏みます。
その姿にお客さんからは「加山さん、可愛い」という声も。
踊り終わって疲れたようで、ピアノの横でしばし呆然としている加山さん。そんな中、日野さんが譜面を持ってピアノの石井さんとベースの金沢さんに何かの合図を送っていました。

終わって、帰ろうとする加山さんですが、イントロが流れ、日野さんが加山さんにもう一曲リクエストします。
「アメイジング・グレイス」

どうもありがとう。全然予定に入っていない曲を唄ってくれて。
これがライブのいいところですね。ほんとにありがとうございました。来年がいい年でありますように祈念しております。
無事に生きていれば、再来年が50周年です。それまでがんばります。来年もついて来てくれるかな?(会場大拍手)
どうもありがとう!
加山さんが退場され、ラスト・ナンバーが演奏され、日野さんは
ほんとに一年間ありがとうございました。スィート・ベイジル10周年おめでとうございます。バンド一同心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。
そしてこのように、毎年ビッグな方にゲストに来ていただいて、ほんとに恐縮して、いろんな人生勉強になっております。
来年もぜひ続けたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
とご挨拶され、多田さんとの素敵な歌で締めくくられました。

(写真左)外から見たイルミネーション(写真右)中庭でイルミネーションをバックに。

小学生の頃、若大将シリーズを観て、大好きになって、40年以上もファンになっている私ですが、加山さんのなにが魅力なのか、改めて考えてみると、最初はもちろん若大将のカッコ良さにシビレテ、憧れて、自分も若大将になりたいと思ったのが始まりでした。
そして若大将から加山雄三ファンになって、歌に映画にドラマに活躍される姿に惚れ込んでいったわけですが、具体的にどこが好きというよりも、加山さんの歌を耳にするだけで、加山さんが映っていて、お話されているだけで心が癒されていました。
加山さんが元気にコンサートや絵画展で、ご活躍されてる姿をみれるだけで私は幸せです。

今日も「世界の日野さん」からリスペクトされている加山さんを見ることが出来て大変幸せでした。
加山さん、日野さん、そしてバンドの皆さんに、スィート・ベイジルでこのライブを鑑賞できた幸運なお客さんを代表してお礼申し上げます。素敵なクリスマスをありがとうございました。

平成21年01月01日新規作成