加山雄三 音楽は時を越えて  
(ニッポン放送 12月23日 20:00〜 )      

加山さんが「加山雄三 音楽は時を越えて」(ニッポン放送)と
いう番組に出演され、ゲストを交えてトークされました。
レポートでご紹介します。

MCはフリーアナウンサー 上柳昌彦、東島アナ

 加山さんからのメッセージ1
 スターダスト(サントリーホールでの音源)
 ジングル1

上柳)ご紹介いたします 加山雄三さんです

はい、加山雄三でございます。

上柳)11月のコンサート、喉の調子、すごい良かったじゃないですか?

ああいうフルオーケストラになると、ひとりでにそこに溶け込もうとするんですよね オペラを
やっているような発声の方法になったりするのは、自分でも不思議ですけど。

○音楽に触れた瞬間

上柳)音と時の素敵な関係について語っていただこうという番組なんですが、加山さんにとって、
音楽というものに触れた時、瞬間は?

お袋からよく聞いてたんです。あんたは音人間だよ、って。あんたは悲しい旋律がダメなんだよ
ねって。子守唄、悲しいじゃない。♪ねんねんころりよ〜♪と、やられると、うわぁ〜って泣くん
だって。しょうがないから、次にセントルイスブルースのレコードをかけたら、スヤスヤと寝た、
と。なんだか知らないけど、メジャーなコードやマイナーなコードに敏感であって、メジャーの
方が好きだ、と。

上柳)セントルイスブルースがご自宅にあるというのがね音楽は、いろいろあったみたいですね?

そうなんです!ウチの親父はクラシックが大好きでね。お袋は歌謡曲が好きでね。民謡が好きで、
端唄、小唄じゃないですけど、日本の踊りをちょっとやってたんですね。片や、すごい和風の
人間で。片や、ウチの親父は大学時代から、ものすごいクラシックが好きで。クラシックのレコード
を、お昼ごはん抜いたお金を貯めてアルバムをものすごい勢いで集めたんですね。
小学校5年生の時に、どうしても聴きたくなって、ベートーベンのピアノコンツェルトをなんと
なく選んだのが、当たり〜ってくらいで。「皇帝」って、あるでしょ?しみじみ聴いてる内に涙が
出てきたんですよね。それからショパンも聴きだしたりね。ピアノで弾きたいけど、ショパンは
高校生になるまでダメだったですね。難しいですからね、あれ。

上柳)その加山さんが、1966年、昭和41年、この時、でございます。まさにビートルズが深夜、
嵐の中、日本に来るわけですよ。会っちゃうわけですよねえ。

いやあ、会いましたよ、本当に。着いたばっかりですけど。ガードが堅いのなんの。おまわりさん
がガードして。どういうわけか、すう〜っと。あ、どうもどうも、ご苦労さんって。みんな敬礼
して。一番最初は、リンゴスターがいきなり出てきてね。握手してたんですよ。脇の下から、ぱっ
と手をどけて、手を取ったのがポールだったんですね。この人は良い人だと思いながら中に入った
んだけど。彼らは、はしゃいでるんですよ。嵐の中、着いて誰も来てないし、外は何千人という人
が居ましたから。すき焼きが食べたいと言うんで、すき焼きを頼んだんですけど、ボーイさんを
全部どけちゃんですよ。食べ方わからないんですよね。誰がやるのよ!?って そしたらボーイ
さんが戻ってきたと思ったら、僕に、あの〜すき焼き屋さんのご子息ですよね??って。あれは
映画の中、だけだよ。でも、わかったわかった、ちゃんと俺やるよ。エプスタインも居なくな
って。結局、彼ら4人と僕と5人だけですよ。彼らが言ってることがわからないことがあるん
ですよ。ポールが訳してくれるというか、我々しか知らない話だけど、申し訳ないって。すごい
親切なんだよ。ジョンレノンに至っては、床に正座して、顎を乗っけて食べてるんですよ。それは
良くないよ、マナーとしては最低なんだけどって言ったら、僕は日本人の気持ちを味わってるんだ。
良いんだって。

上柳)若者同士の会話ですよね。

後に日本の方と結婚してるっていうのは、ああ、そういうことだったのね、と思いました。
2015年の東京ドームの時にアポイントを取ったんですよ。ポールに覚えてるか?って写真を見せ
たら、覚えてるって。サインしてくれないか?って言ったら、周りに居たSPが10人ぐらい、
ノォ〜!!って。なんでノーなんだって思ったら。彼がパッと取って、dear KAYAMA。って
書いてくれた。みんなオーマイガッ!?後で聞いたら彼は絶対にサインをしないんだよ。
オフィシャルスポンサーの社長さんであろうとオーナーさんであろうが絶対にサインをしない。
そういう主義なのに、なんでお前はもらえたんだって?不思議がられて。
多分すき焼きの食べ方を教えたからじゃないかとかね。

上柳)「音楽は生涯の親友なんだ」って、よく仰ってますよね?

それには、理由があります。僕が音楽が好きなことは、間違いないんですね。作曲をしたり、歌を
歌いだして、売れたりして。それが商売になると思うんですよね。
昔、ある音楽家が、音楽が非常に好きでしょ?僕は、大好きです!それで飯食うようにならない
方が良いよ。なんでですか?それで飯を食うようになるとね、音楽に対する愛情が無くなっちゃう
んだよ。そうですか、じゃあ、僕は絶対にプロっていう気持ちにならないようにした方が良いです
ね?って言ったら、そうって。以来、本当に僕はそれで仕事をしてるって思わないようにしようと。
だから、趣味で、いつまでも歌って、作って、で、奏でてみたいなね、そういう気持ちを重視する
ということで、親友という言葉が一番良いかなあって。親友は永遠に親友でしょう?音楽は生涯の
友っていうかね。そういう風に考えるようになって。そう言う風に自分に言い聞かせてる内に本当
にそうなっちゃったんですよ。好きなようにやってれば良い。

上柳)また、加山さん、年明けになりますけどね、こういうこと、やります。

東島)第4回若大将フェスティバル2019、君にありがとう、ということで、2019年4月10日と、
記念すべき加山さんのお誕生日の11日の二日間連日の開催となります。
詳しくは、1月12日に情報公開となっておりますので、出演者などは、お楽しみに!と
いうことで。

上柳)前回、私、見させていただいたんですが、さだまさしさん出てきて、前川清さん出てきて、
それはすごいことになっちゃうわけなんですよ。今回も二日間、どんな方が登場するのか。
さっきちょっと事前に聞かせていただいたら、束ねるのは加山さんしかいらっしゃらない
だろうなあという感じだと思いますよ。

そうですか!?ありがとうございます。本当に出てくれるみんな、ありがとねっていう感じですね。

上柳)本当に、世代とか時を超えた皆さんが一つの所に集まって、加山さんと共に時を過ごす、と
いうようなコンサートになっています。

お楽しみに!

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

下の「トーク1」をクリックしてください。

 トーク1
 サムシング(サントリーホールでの音源)
 君といつまでも(サントリーホールでの音源)
 ジングル2
 トーク2(ゲストの大友直人さんと)
 アメイジング・グレイス(サントリーホールでの音源)
 ジングル3
 トーク3(ゲストの服部真二さんと)
 今後の目標
 加山さんからのメッセージ2

当日の加山さんの様子について、当日MCを担当された上柳さんが
「あさぼらけ」(ニッポン放送)の中で、お話されてましたので
紹介いたします。

下の「エピソード(あさぼらけ 1月10日)」をクリックしてください。

”matsu”さんから、情報提供いただきました。
ありがとうございました。

 エピソード(あさぼらけ 1月10日)

2019年01月17日新設