J-POP REGEND FORUM(加山さん特集第1回)
(FMCOCOLO 4月3日 21:00〜22:00)       

 4月に4回に渡って放送された加山さんの特集の第1回の内容を
 レポートします。

(BGM 「旅人よ」feat.RAYESTER)

田家)こんばんは、J-POP REGEND FORUM 案内人 田家秀樹です。今流れているのは加山雄三
   さん、「旅人よ」feat.RAYMESTER。オリジナルは1966年の大ヒットです。 リクエスト
   ランキングでは必ず上位にランキングされるという名曲中の名曲です。作詞 岩谷時子さん、
   作曲 弾厚作さん。今年の3月に出たリミックスアルバム「加山雄三の新世界」からお聴き
   いただいております。

   毎週マイテーマが変わるんですが、きょうのマイテーマはこの曲です。J-POP REGEND
   FORUM、J-POPの中から様々な歴史を改めて紐解いていくいこうという60分です。伝説の
   アーティスト、伝説のアルバム、伝説のライブそして伝説のムーブメントを、一つのテーマ、
   一人のアーティストを一か月にわたって特集しようという最近のラジオの中では贅沢な時間
   の使い方をしております。

   今月2017年4月の特集は、加山雄三さんです。1960年代から日本のロックポップスの
   オリジネーターとして存在し続けているレジェンド中のレジェンド。60年代、70年代に青春を
   過ごした世代で彼の音楽に影響されてない人はいないでしょう。国民的スーパーレジェンド。
   間もなく80歳になられます。今もいろんな形で働いている現役中の現役で、今月はバースデー
   スペシャルとして、加山さんの現在とこれまでを、ご本人に語っていただこうと思って
   おります。光栄の至りという4週間です。

   きょうはまず1週目。「加山雄三の新世界」を中心に話を進めていこうと思います。
   こんばんは。よろしくお願いします。

こんばんは〜。よろしくお願いしま〜す。

田家)二人合わせて149歳です。

あっ、そうですか!?良いですねえ。すごいですねえ。田家さん、この前、僕のライブに来て
くださったでしょう?対バンやった時に。

田家)はい、行きました。恵比寿のリキッドルームでした。
   今回の新世界は、生誕80周年記念ということで。

生きてるのに「生誕80周年」、何なんだって。なんだこりゃあ!?って。

田家)オリジナルの加山さんの曲をヒップホップ系のアーティストがリミックスする。何世代も
   若いDJ、トラックメーカーが新しい解釈をしている。これはちょっと驚きましたね。

いや、僕は嬉しいですよ、これはね。若い人たちの感性と言うのはどんどん進化してるんだよな。
そういう人たちが僕のメロディーをいじくりまわして、ひっかきまわして蹴とばして平らにしたら
どうなるか?それをやってもらいたいなあと思ってたら、これだけの人が集まって、やってくれ
ちゃったわけですよ。

田家)やってもらいたいと思ってらっした?

もちろん、そうですよ。

田家)新しいラップのパイオニアの人たちがたくさん参加している。RHYMESTERもそうですし、
   ECDも大ベテラン。

音楽とかね、人間とかは全部進化しているんですよね。なぜかっていうと、アスリートたちも世界
新記録が出るじゃないですか!?これいじょうのもの出るかよ!?って、思ってても、また出る
わけだ。身体的に進化してるのがだんだんわかってきたら、全部が全部、進化してるんだね。音楽
も、同じような音楽だ、だけども違うんだよ。何が違うか!?感性というか、良〜く分析していく
と、今の新しい音楽をやってる人たちの感性ってすごい。そう思うと、昔のメロディーをこういう
人たちが食べてみたらどうなるかな、食べてもらいたいねという感じを持ってたわけですよ。僕自身
の中の音楽の感性も少しでも進化したら良いなとかね。そういう刺激をもらってとか、思うわけ。

田家)なるほど、このREGEND FORUMのリスナーも比較的年配の方もいらっしゃると思いますが、
   きょうは襟を正して聴いてください。まずは、改めてこの曲です。

「旅人よ」feat.RAYMESTER

田家)気持ち良いんですよねえ。

でしょう!?ものすごく新鮮な感じするんだよなあ。良くこのメロディーを理解している。それで
全部がすげえ新しいって、これはやっぱり、良いよねえって。

田家)ラッパーの人たちがどんな風に加山さんをリスペクトしているか、っていうのが、この歌詞
   の中でも、松下徹、保本 登、新田英一が出てくるんですよね。松下徹は68年の加山さんの
   映画「狙撃」の主人公の名前であり、保本 登は「赤ひげ」で加山さんが演じた役名で、
   新田英一は78年の刑事ドラマ「大追跡」の主人公。

良く知ってるなあと思って。もしかして前からご存じだったのかなって。

田家)みんなが、加山さんっていうと”若大将”っていう中で、俺はずっと前から知ってるんだぞ!
   みたいな。

これがものすごい勢いで出てきたから、すっげえ嬉しかったなあ。

田家)この歌自体は、鼻歌のように作られたと以前言ってましたよね?

東京へレコーディングに行く車の中で、ランチャーズのみんなも乗ってる中で鼻歌をやってる
うちに着く頃には出来ちゃった。すぐに岩谷時子さんにお渡ししたら3日後に全部出来ちゃった。

田家)元々はシングルのB面のカップリングだった?

そうなんですよねえ。

田家)それがこういう風に生まれ変わりました。

ここまでを期間限定で音源を掲載いたします。(掲載終了しました)

 

田家)今週は、先週発売になったリミックスアルバム「加山雄三の新世界」からお聴きいただき
   ました。加山さんのイメージ、皆さんいろいろなイメージをお持ちだと思うんですけど
   こういうアルバムを予想されていた方は余り多く無いかもしれません。

まったく居ないかもしれないですね。

田家)でも、これが加山雄三なんだなあというのがありますね。

そうですか!?それは嬉しい!

田家)そういう姿勢も含めて。

好奇心旺盛な人間だから、いろんなことをやってる、その内の一つと思っていただいて結構です。

田家)ほんとにいろんなことをやってらっしゃいますが、加山さんにとってレジェンドというのは
   どんな人を言うと?

僕の場合には、黒澤明さんであったり、それからビートルズのポールね。エルヴィス・プレスリー
とか。ペリー・コモとか。一声を風靡した人たちでありながら、その中に人生を考えさせてくれる
っていう人。それが僕の中のレジェンドですね。

田家)加山さんは、ご自分の表現の形として絵も描いておられまして、加山雄三ミュージアムと
   いうのが、西伊豆の堂ヶ島にありますが。そちらは絵の方が中心に。

そうですね、油絵もあれば水彩もあるし、書もありますけれども。

田家)6月17日、18日には大阪中央体育館で「若大将フェスティバル」というイベントがあります。
   これは1日目が、奥田民生とTHE King ALL STRS、水曜日のカンパネラ、ももいろ
   クローバーZ、二日目が、さだまさしさん、ひめ風、そして八代亜紀さん。司会が
   スチャダラパーのBOSE。

八代亜紀さんは、どうして?って思われる方が多いと思いますが。僕は実は演歌が大好きで、
カラオケは演歌しか歌わない。僕は長いこと船に乗ってます。夜になると暇があります。みんな
酔っ払います。船乗りの仲間に、勝手に詩を書いたのが居ました。その場で演歌を作った。それを
エミレーター2という楽器で演奏しながら、オーケストラ作っちゃって、歌って出来上がった曲が
いくつもある。みんな昭和演歌なんですよ。これを八代亜紀さんに歌ってもらったら、すげえいい
かもしれないなと思ったんで、僕の番組に彼女が来てくれた時に、さりげなくこれ聴いてください
って、聴いてたら、あっ、いいわねって言って。これ八代さんに歌ってほしいって言ったら、私
歌いたいって言ってくれたんです。今度、ステージで初披露、俺も一緒に歌おうかなと。

田家)わかりました。来週もよろしくお願いします。ありがとうございました。

ありがとうございました。

ここまでを期間限定で音源を掲載いたします。(掲載終了しました)

 

2017年07月27日新設